明日から、プリキンダースクールに通い始める娘のために、読んであげた絵本です。日本の幼稚園には体験入園で通ったことがありますが、こちらのスクールは、これが初めて。どんなことをやるんだろうか、大丈夫だろうか、と不安に思っているであろう娘の心を、少しでもほぐしてあげられたらな、と思って、プレゼントしました。
娘は、くすくす笑いながら、夢中になって聞き、我が家にある3冊の「くんちゃん」シリーズの中でも、このお話が1番気に入ったようでした。
でも、くんちゃんのことを、自分よりもずっと年下だと思っている娘は、お話の初めに、くんちゃんが、「ぼく、きょうから 1ねんせいなんだ」という場面で、「ええ〜、1年生なわけないよねえ!? くんちゃん、まだちっちゃいのに!」と、真剣な顔で叫んだのがかわいらしかったです。
それから、くんちゃんが、字の読み書きができなくて、椅子の上でどんどん小さくなってしまうのを見て、「Jは、字が書けるもん!」と、おねえさん気取りで、ぴーんと背筋を伸ばして、どんどん大きくなっていったのには、笑ってしまいました。
くんちゃんが、開いている戸口からさっと逃げ出してしまったときには、娘もくんちゃんのことが心配で、どきっとしたのか、一瞬、両耳を押さえて、私の後ろに隠れてしまいました。でも、先生が、「“く”で始まる言葉を知っていますか?」 と質問して、くんちゃんが窓の外から元気よく答えると、娘も、負けじと、たくさん答えていました。
笑いながら、おしゃべりしながら、読んでいたにもかかわらず、よーく集中して聞いていたようで、2度目に読んだときには、くんちゃんのバックグランドで、花を摘んでいる小さなくまの子の姿を見るなり、「これ、いとこのアレックじゃない?」と、名前まで覚えていて、すぐに次のページのお話につなげていたのには驚きました。
そして、無事、スクールの初日を終えた今日、「くんちゃんみたいに、お外に逃げだなかった?」と聞いてみると、「うん。だって、ドアが閉まってたもん!」と、張り切って答えた娘でした。日本の小学校入学前にもぴったりのお話ですね。みんなが、学校って楽しいところなんだ、と思って、元気に通ってくれたらな、と親としても願っています。