りんごの好きなうさぎのはなし、と副題にあります。
にんじんが食べ放題の庭に住む、2匹のこうさぎが主人公です。
ある日、年寄りうさぎが出かける際に、
「にんじんは好きなだけ食べていい。だが、りんごには手出ししないこと」と
忠告するのですね。
キツネにやられるから、ということですが、なかなかスリリングです。
そして、案の定、にんじんが無くなって、りんごを食べることになるのですね。
大きなヘビとの出会いもドキドキです。
でも、このヘビ、何だか親しみやすいじゃありませんか。
そして、とうとう、キツネとの遭遇。
その解決策がすごいです。
うさぎを飲み込んだへびの図、星の王子さまの「ゾウを飲み込んだウワバミ」のようで愉快です。
年寄りうさぎもこの状況に、複雑な心境だったようですね。
寓話のようですが、シンプルに爽快な読後感でした。