としよりうさぎが警告する、食べてはいけないりんご。
そのりんごを差し出すへび。
読んでいる私は、聖書で、神さまから禁じられたりんごを食べた
アダムとエバの物語が頭をよぎり、悪い予感がしました。
そのお話を知らない息子達もまた、
へびって、ずる賢くて、悪者のイメージがあるのでしょう。。
キツネに追われた、2匹のうさぎがへびの口の中に飛び込んだとき
結局食べられちゃったと思ったようです。
が、次のページで「えぇ〜っ!」「なんじゃこりゃ!」と大笑い。
へびは大きいものでも丸のみするというけれど
そりゃないだろう・・・という、分かりやすいウサギたちの形が可笑しいったら。
私には、旅から帰ってきたとしよりうさぎの言葉も印象的でした。
「いいさ、りんごってのはたぶん、まるいひかったにんじんにすぎないんだ」
年長者として、経験に裏付けされた自分の信念にはゆるぎない自信があったと思うのです。
へびに会う前のうさぎたちが「せかいいいちしあわせだった」のも、
としよりうさぎに守られてのことだったかもしれません。
それでも、うさぎたちの話をちゃんと聞いて、新しい価値観を受け入れる器の大きさに、参りました!と思いました。
私も子どもから学ぶことはいっぱいあるはず。
としよりうさぎのように、柔軟でありたいなぁ、と思います。