「ねずみのおいしゃさま」 みんなの声

山脇さんのイラストのねずみが登場するので、どうしても「ぐリとぐら」に見えてしまいました。

でも、このねずみのお医者さんはのんきものでした。リスの坊やが大したことなかったからよかったものの…。医者としてどうよ？
と、突っ込みたくなります。
ストーリーには直接関係ありませんが、ねずみのお医者さんが出会ったにわとりとひよこのお散歩姿は必見です。可愛かった〜。
幼稚園くらいから小学校低学年くらいの読み語りにどうでしょう。

　ねずみのお医者様は、熱を出したりすのぼうやのために大雪の夜の中をスクーターに乗ってでかけます。
　そこまではいいんです。でもそのあとの展開が大人にはとっても不思議。だってお医者様は大雪に負けてかえるさんのうちで勝手に休んじゃうし、翌朝目を覚ますと大雪は全部とけちゃってるし、慌ててりすさんのうちに行けば、ぼうやの熱は雪で冷やしたから下がったことになってるし・・・それでいいんですか？とねずみさんに聞きたくなっちゃいます。
　でも、それでいいんですね。こののほほんとした展開が息子は大好きで、何度も繰り返し読んでとせがみます。この絵本の中の平和な世界を感じ取っているのかなと思うんです。

こんなのんびりやのお医者様いないよね。だって、子供のころの思いでの中の、お医者さんはむっつりしていて、横柄で、話す言葉を省略していて、太い注射をいつもされていたのよ。今でも、お医者さんの前に出ると、病気になった自分が悪いことをしたような気になってしまう。

このねずみのお医者様のような人だったら、安心して病気になれるかも。もっとも、診察を忘れてしまったら困るけど。

　このかわいらしい動物のキャラクターで、愛されているのかな？絵本としてはおもしろいのかな？何を伝えたいのか良く分からなかった。

とってものんびりとした絵本です。その中に、かえるは冬眠する、夜でも働いている人がいるということを子供たちに教えてくれます。
ほのぼのとした内容に、素敵なイラストで、これぞ絵本！という印象を持ちました。

かなり前のお話みたいで今では考えられないようなことをねずみのおいしゃさまがするんです。たとえば寝ている（冬眠している）かえるさんのおうちに勝手に入って泊まっていったり、すぐに来てくださいと言われてたのに夜が明けてから到着したり・・・でも誰も怒らないんです。今（私）だったらすごい問題になりそうなのに＾＾；
１９５７年発行の作品なのですが当時はそんなこといちいち怒ったりしなかったのでしょうね、何だか優しい気持ちになれたお話です。

こんなに雪が降っているのに、ねずみのお医者様は患者のりすのぼうやのところまで往診に行くと言うのです。
｢大変だな、無事着けるのかな？｣とっても心配して、息子と読み始めました。
でも、かわいい、やっぱりお医者様も寒さには負けてしまったみたい？
冬眠しているかえるさんの家で一休みします。
冬眠しているのが、かえるさんでとってもわかりやすく可愛い！
一休みが長くなりすぎて、患者さんのところに着いたらもう治っていた、それで自分が風邪引いてしまった。何とも何とも可愛いお話でした。

ねずみのお医者様の家にリスさんから電話がかかってきました。ぼうやが熱を出したのです。スクーターで出かけたのですが、大雪で動けなくなってしまいました。途中、冬眠中のかえるさんの家で一休み。ところが眠ってしまいました。朝、慌ててリスさんの家にいくと、ぼうやはすっかり元気になっていました。ところが、今度はお医者さんが風邪を引いてしまうというお話です。ぐりとぐらシリーズのやまわきゆりこさんの絵が暖かくて、心地よいお話です。お医者様のおっちょこちょいぶりに心が和みます。

ふぶきの夜・・・
ねずみのおいしゃさまに電話がかかってきました
りすさんのぼうやがかぜをひいたって
ねずみのおいしゃさまは急いでスクーターに乗って
りすさんの家へとむかったのです
でも、すごいふぶき・・・
ねずみのおいしゃさまは動けなくなってしまいました
そして、冬眠しているかえるさんのお家で一休みさせてもらい
朝になってりすさんのところへ・・・
でも、りすさんのぼうやは元気いっぱいでした
降った雪でひやしたら熱が下がったんだって
その夜今度はねずみのおいしゃさまが風邪をひいてしまいました
ねずみのおいしゃさまはひとこと奥さんにいいました
「そのうち　ゆきがふれば　なおるさ」

このねずみのおいしゃさまの最後の言葉がいいですよね
でも、それから　雪はふったのでしょうか
なぜなら　もう春の足音が聞こえているから・・・

以前　保育所に勤めていた頃、冬になると、子どもが一番「読んで！！」と、リクエストが多かった絵本です。

少しおっちょこちょいの「ねずみのおいしゃさま」、私も大好きです。