2003年のコルデコット賞オナー賞受賞作品。
作者のピーター・マッカーティが、実際に一緒に住んでいる犬のホンドと猫のファビアンを描写した絵本です。
何といっても、その透き通るような繊細な絵が、見るものの心を和ませてくれます。
本当に淡い色合いの絵は、いつまで眺めていても飽きません。
2002年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞を受賞したのも頷けます。
ストーリーは、犬のホンドと猫のファビアンのさり気ない一日を描いたものですが、それがこの絵の雰囲気とマッチしていて、読後感も爽やかなものがあります。
訳は、あの江國 香織さん。
絶妙な訳なのだろうけど、登場する女の子は、どう見ても赤ちゃんではなくて、おちびちゃんといったところで違和感が残りました。
犬好き、猫好きにはたまらない、絵そのものを楽しめる作品です。