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ふしぎなたね」 みんなの声

ふしぎなたね 作・絵:安野 光雅
出版社:童話屋
税込価格:\1,815
発行日:1992年
ISBN:9784924684676
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,543
みんなの声 総数 29
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29件見つかりました

  • 人々の営みと再生

    父が数字が大好きな息子と安野光雅ワールドの虜になっている私の為に
    買って来てくれました。

    すぐに、繰りかえされる2つの種のうち1つを食べて1つを植えるの単
    純さに惹きつけられ、でも、これって永遠同じことの繰り返しだけれど
    どうなるの? まさかこのまま続くわけがないよね?と思っていたら、
    爆発的な数に!

    この話は、たしかに算数の話なんですが、それだけじゃない奥深さがあ
    りました。2つとも植えることにした時が、まさに人間が利益や財産を
    増やす瞬間だったのでしょう。

    そして努力と共に順調に財産を増やし家族が増え、ところが台風がやっ
    てきて洪水になり....

    もうじき東日本大震災から1年目を迎えますが、この話がとても被災者
    の人々とダブりました。
    でも、この本には希望があるのです。手元に残った少しの種からまた始
    めるのです。

    まだ何も変わらないのかもしれないし、結局は同じように被災した訳で
    はないから、被災した方々の本当の気持ちは分っていないのかもしれま
    せん。でも、どうか、この本の最後のように、彼らがまた初めから始め
    ようという希望がもてることを祈ってやみません。

    そして、この本は安野さんは本来そのようなつもりで描いたわけじゃな
    いと思いますが、そういった人々を勇気付けたりする力を持った絵本な
    のだと思います。

    もちろん単純に、息子のように算数の話としても楽しめるし、秘めた力
    を持つ本として、もっともっと人々の目にとまって欲しい本だと思いま
    した。

    投稿日:2012/03/01

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  • 混乱しちゃいます・・・

    とても温かみのある絵で、見ているだけで和みます。
    しかし、何度読んでも親が訳がわからない状態です。
    息子のほうがまだ理解できているのかも。

    私がわかったのは、
    @ちょっと考えて、ちょっと我慢すると、いい結果が得られることがあるんだよ。
    A嵐が来て台無し、そういうこともあるよね〜。
    その程度です。
    途中段階はちんぷんかんぷん。

    息子は好きなのですが、安野さんのすうがくシリーズは私には難解です。
    でも、至らない親の説明が無くても、見ているだけで理解できているようなので、
    さすが安野さん!と思います。

    投稿日:2012/02/29

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  • ほしいなぁ

    • あみむさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子12歳

    小学校で読み聞かせボランティアをしています。
    6年生への読み聞かせ本を探していて、借りてきました。

    安野さんの素朴で優しい温かさのイラストがとっても素敵!
    ふしぎなたねの金色が効いていて、特別な種という感じが出てて
    一個食べたら、一年おなかがへらないなんていいなぁ〜
    ほしいなぁ〜!って思います。

    最初のうちはとっても簡単なので、6年生むきじゃなかったか…
    って思っていたのですが、いやいや、だんだん難しくなってきて。
    途中から頭がぐちゃぐちゃになってしまいました(笑)。
    これ、読み聞かせに使うのだったら、答えを書いたプレートを
    用意しておくとよいかもしれません。

    余談ですけど…
    この本面白かったのに、100%楽しめなかったのは…
    図書館で借りた本なのですが、心無い方が私の前にこの本を借りたようで、
    鉛筆でいちいち、答えの数字が書かれていたのです。
    ちょっと面倒くさいし、そうしたい気持ちはわからないでもないけど、
    この書き込みがなかったら、息子ともっと楽しみながら読めたのになぁ…
    ってかなりがっかりしました…。

    投稿日:2012/02/26

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  • 絵も文章もすてき

    安野さんの絵本は大好きなのですが、うかつにもこの本の存在を長いこと知らずにいました。
    なまけものだった若者が「ふしぎなたね」をもらったことで
    変わっていきます。
    努力して、工夫をして、あきらめずに生き抜くこと…
    大切なことを教えてくれる絵本です。
    嵐が過ぎ去ったあとの家族の場面に胸を打たれました。
    絵も、文章もすばらしい作品です。

    幼稚園くらいの子に読んでももちろんいいのですが、
    私は10歳の長女のために読みたいと思って購入しました。
    折を見て読み返したい絵本です。

    投稿日:2012/02/16

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  • 人生を学ぶ

    1つのたねから2つのたねが収穫でき、1つ食べたら1年何も食べなくても大丈夫という「ふしぎなたね」を、1つ食べて1つ埋めることを繰り返していた男が、ある年、2つとも埋めることに気がつき、年を重ねるごとにたくさんのたねが取れるようになったというおはなし。
    この本は、長女が数を覚えたての4才の頃に購入しました。その時はどんどん増えていくたねを面白そうに見ていていただけでしたが、小学生になった今も、時々本棚から引っ張りだして読んでいます。だんだんとこの本の本当の面白さがわかってきたようです。
    数学だけでなく、経済のこと、自然の摂理、人生のことを教えてくれる本で、大人も楽しめます。娘も、折に触れてこの本を開き、多くのことを感じてくれたらと思います。

    投稿日:2011/12/22

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  • 数学が面白い

    このシリーズはたいてい3歳には難しいけど、これなら3歳でも大丈夫!たねを毎回まいて1つ食べて1つまくと、ずっと増えない。あるとき、一度我慢して違うのを食べてたね2つまくと増えますね!!これを発見し、くりかえしたら長者のようになりました!嵐でまた財産を失いますが、また10のタネをまいていきます。

    ひとときの我慢や計算を教えるのにとてもよいと思って、この本はすぐ購入しました。

    投稿日:2011/05/24

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  • 小学校にあがったら…

    読んであげたい絵本です。
    自分が数学苦手だっただけに、
    こういう絵本に出会うことが
    結構重要なんじゃないかなって
    思うんですよね。
    すごく難しいことじゃないけど、
    でも、頭の使い方として、
    とっても参考になるというか。
    これを読んだからといって
    数学が好きになる保障はないですが…。
    でも、自分が小学生になったときに
    出会っておきたかったなと思った絵本だったので、
    娘には読んであげようと思います。

    投稿日:2010/04/14

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  • めでたしめでたし…。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    美しい数学シリーズの7巻目の作品です。
    数学なのに、ちゃんと一つの物語になっていて、楽しかったです。
    というか、私も子どもも、物語としてはちゃんと読みましたが、「その年幾つの種がとれたでしょう」とか、「いくつの種をうめたでしょう」って、計算は見ないふりして考えませんでした。
    (頭が痛くなりそうだったので…)
    でも、きちんと計算しながら読んでも楽しかったかもしれませんね〜。
    なので、子どもは読み終わったら、「めでたし。めでたし」と言っていました。

    私事ですが、安野さんが描かれている不思議な種の絵の金色が、ものすごく好みの金で、いい色だな〜と、ドキドキしながら見ていました。

    投稿日:2009/12/28

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  • 数学と人生

    • リンダおばさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子14歳、男の子11歳、男の子5歳

    5年生の読みきかせで読みました。

    生きていく知恵としての数学が語られています。
    「美しい数学」シリーズではダントツのおススメです。

    ページをめくるごとに、

    さて、いくつうめたでしょう。

    という質問があるので5年生では盛り上がりましたが(私は途中でギブアップ)、
    この本の面白いところは、
    計算だけでは人生は計れず、
    予期せぬことにも対応しなくちゃ、というどんでん返しがある。

    そして、

    「でも、このこがぶじでよかった」

    というくだりで、この本のグレードがぐんと上がっている気がします。
    ちょっとじーんとしちゃいました。
    難しくないけど奥の深い数学です。

    投稿日:2009/12/27

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  • 数学が楽しく感じられる。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    むかし、あるところに、なまけものの男が住んでいました。
    冬のある日のこと、仙人が出てきて、不思議なタネを2個くれました。
    1個を焼いて食べると、1年間何も食べなくてすみます。もう1個を地面に埋めておくと、翌年の秋には、実って、2個の実がなりました。1個を食べ、もう一個は地面に植える。何年か繰り返すうちに、違うことをしようと決め、そこから、話はどんどん展開していく。
    『さて、いくつの種を埋めたでしょう。』

    その質問の答えをきちんと考えながら読み進めていくと、頭の体操になります。数学を、うんと身近に感じ、楽しい数学の世界を知ることができます。
    こんな感じで、美しい数学に気づくことができたら、数学が好きな子どもたちがもっと増えると思います。
    また、絵にもちょっとした遊び心があって、ついつい引き込まれてしまいました。

    投稿日:2009/12/19

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