4年生のクラスで読み聞かせをした作品です。
ちょうど、成人式まで半分の学年で、自分がうまれてきたことがらを学んだり、考えたりしている時期でした。
バートンの「せいめいのれきし」は地球の生い立ちを語ってくれる。この本は、子どもがうまれる、そして人が生まれてくる途中を神秘的にそして科学的に子どもに伝えてくれます。
9・10歳くらいになると、子どもは自己を発見します。他の友達とどこが違うのか、良い悪いも含めて、「わたし」を発見し始めます。
だからこそ、周りの大人ひとりひとりが「あなたがだいじ」…と声をかけてほしい時期です。
照れも恥ずかしさもなしに、この本を子どもに読んでいると、「あなたがだいじ」って、自然と伝えようとするから。
だからこの本をお子さんに読んであげてほしいです。
ちょっと頭でっかちな(私のような)ぶりっこむきに、最後に科学的うんちくも書かれています。
だれもが「ひざを ちぢめて まるまって、まっていた」…そう、私だって。
月も太陽も引力さえも、自分のために用意されていた気にもなる、…そう、私だって。
そう、私だって、地球に待ってもらっていて、生まれてきたんだよね。って、読み手も自己肯定できる。
自分に自信がなくなったとき、大人が自分のために読むのもいいなぁ。
自己にめざめはじめた、9歳くらいのお子さんに、ぜひぜひ読んであげてほしいと私は思います。