どろぼうの名人のくまさぶろう。
初めはシャベルやコロッケや、傘などをすっと抜きとって盗んでいましたがある日、人の心を盗み取る事ができるようになります。
そんなくまさぶろうが盗んでいるのは
「子どもの泣きたい気持ちや悲しい心」です。
そんな心を盗んだ時、痛い・情けない・・・そんな子ども達が抱いていた気持ちを自ら体験する事になるのですが、
その後の子どもの嬉しそうな顔にすくわれる・・
そんな思いからくまさぶろうは町から町へ旅を続けるようになります。
「くまさぶろうは今ごろどこらへんを歩いているのでしょう。
もしかしたら、あなたのうちのすぐ近くまできているかもしれませんね」
この終り方も良かったです。
絵も独特で一見子どもが描く絵のようですが、実はとても緻密で素敵でした。