「きりかぶのともだち」 みんなの声

きりかぶの元に偶然咲いたたんぽぽさん。
長らく寂しく過ごしていたきりかぶは話し相手ができたと
大喜びするんだけど　対するたんぽぽはすごく高飛車でいばりんぼう。
毎日毎日言い争いのケンカばっかり。
この二人　どうなってしまうのかと娘もハラハラしつつ聞いていました。

ケンカする相手がいることさえも
全く話し相手がいないよりは恵まれていることなんだ・・・って
ケンカしているときには到底気づきませんよね。
失って初めて判るんですよね、寂しさを噛み締めながら。
“ケンカするほど仲がいい”って言いますから
すぐには打ち解けられない関係も
いつかゆっくりと和んでいくものかもしれないですね。

きりかぶは周りにお話できるお友達がいなくって、寂しい思いをしています。そんなときにひょっこりととなりに咲いたたんぽぽ。でも、最初は仲良くなれません。お互いがお互いを嫌ってるかのように思えましたが・・・・・
きりかぶはやさしく、とても友達思い。でも、たんぽぽは天邪鬼。きりかぶの気持ちがとてもとても嬉しかったくせに、素直に表現できない、不器用さが伝わってきます。なかなか仲良くなれない様子にハラハラしましたが、次の春の出来事は二人の気持ちが通じていたんだと嬉しくなりました。こうゆう友達だからこそ、ずっとずっと親友でいられるのではないかと思いました。

最近やっと友達と遊ぶ、と言うことができてきた我が息子。
タイトルと優しそうな雰囲気から仲良しの友達の話なんだろうな〜と思って読んでみたら・・・ケンカをしたり、嫌味を言われたり・・・でもその友達がいなくなってしまったらやっぱりさみしいもの。
最後はお互いを友達と認め、ケンカをしながらも仲良くなるのでホッとしました。

そう言えば息子もおもちゃを取り合いしたり、しょっちゅう友達とケンカしています。それでも友達と一緒にいるのってとっても大切なんだと思いました。多分、教えなくても自然に学んでいるんでしょうね。こういう絵本からも改めて友達の大切さを感じていってくれたらいいなぁと思いました。

なかやみわさんの絵本は可愛らしい絵と、いいこではない姿が正直で好きです。
ケンカばかりしていた、たんぽぽときりかぶの関係って本当は一番気が許せて、本当のことを言い合える家族のようなものなのかもしれないですね。
文句を言いながらもお互いを気にかけあっている姿が微笑ましいです。
花が咲いて、いったんしおれて、綿毛をつけて飛んでいく、翌年にたくさんのたんぽぽが咲くというたんぽぽの成長が上手に絵本に取り入れられていて、他の絵本でたんぽぽの成長を理解した娘にはこの身近なたんぽぽが特に気に入ったようで、何度も読んで欲しいとせがまれました。

昔は大きな木だったきりかぶさんのところに咲いたたんぽぽちゃんとの物語です。

最初はあまり仲良くなかったふたりですが、たんぽぽちゃんが枯れてしまいそうになってきりかぶさんはほんとうに心配してしまいます。

きりかぶのたんぽぽを思いやる気持がとってもよく表現されていてこころにほっと優しい絵本だと感じました。

まだうちの子には早いですが、大きくなったら一緒に優しさってどんなものなのか感じられる子どもに育ってほしいので一緒に読みたいと思います。

親子でなかやみわさんの本が大好きです。
書店の店頭にあって下の子が欲しがり買いました。

きりかぶシリーズは前にも読んだ事があり、お友達は
沢山いるはず・・・と思いつつ。

たんぽぽときりかぶの関係がよく伝わる本で
けんかしたって友達は友達、けんかする方が自分の本当の気持ちが
伝えられるからいいのかも。なんて私自身色々考えながら
読みました。

子供達はそんなに深いところまではまだまだ
わからないだろうけど友達っていいなって思ってくれる
と嬉しいと思いました。良い本だと思います。

木だったのが、切られてきりかぶになってしまうのですがきりかぶになったとたん誰もお友達が来なくなってしまいます。だけど、あるときたんぽぽさんが咲いてくれます。
しかし、けんかばかり。
そして、元気がなくなったと思ったらわたげになり飛んでいってしまって、また誰もお話できなくなってしまいます。
しかし、春になったらお友達がたくさん増えているお話ですが、息子はたんぽぽを取りたいと、せがんでました。
娘はたんぽぽときりかぶのけんかにぴっくりしていましたが、二人とも友達は大切でいないと寂しいことを感じてもらいたいです。自分を振り返るとやっぱり、小さい頃からの友達って特別ですものね。

きりかぶさん、年齢を重ねておられるので、私はてっきり、お友達に寛容で、お友達の多少のわがままもきいてあげられるひと（木）なんだろうと思っていました。
ところが、この本では、きりかぶさんのお隣に咲いたたんぽぽさんのわがままぶりに、かなり腹を立てておられた。きりかぶさんの本音がでていて、人間くさくって（？）おもしろかったですよ。

でも、きりかぶさんは、本音が語れるほど、たんぽぽさんと仲良しなんですね。けんかをしてても幸せな気持ちになれる。本当にいい言葉だと思いました。

きりかぶのそばで花を咲かせたたんぽぽ。初めてのお友だちなのに、言い合ってばかり。けんかするほど仲がいいというのが、きりかぶとたんぽぽの関係のようです。言いたいことを言い合える仲間がいるっていいですね。たんぽぽは憎まれ口ばかり言っていたけれど、本当は素直になれないだけで、きりかぶのことを思ってくれていたのだなあと思いました。

「くれよんのくろくん」「そらまめくんシリーズ」などで、なかやみわのことを知った息子もきりかぶシリーズは大好きです。

今、タンポポがたんさん咲いているので、子供とお散歩しているとき、この本のお話を思い出します。友達って本当に大事な存在なんだとしみじみ感じさせられるほのぼのした絵本だと思います。