北国にも、やっと遅い春がやってきました。
ふきのとうが芽吹き、クロッカスやタンポポが花を開き始めています。
実家の裏が山のようになっていたのですが、
雪が吸音するからか、冬は本当に静か。
様々な命が、冬の厳しさに耐え、息をひそめています。
時折聞こえる音といえば、枝から雪がドサっと落ちる音くらいで、
絵本の描写に「そうそう!」と頷きました。
吹き抜ける風の音も寂しげです。
それが春になると一変。
鳥達といった動物の声が聞こえ始め、
少しずつ茂った葉が、風に吹かれて枝ずれの音を出し始め、
一気に命の躍動であふれ返ります。
可愛らしい絵ながら、そんな実体験がありありと蘇りました。