久しぶりに読んだ「おひめさま絵本」。
でも、他の物語と比べると、絵もお話もかなりユニークで、1度読んだら忘れられない作品です。知恵とスパイスの混じったストーリーと、独特な雰囲気のあるアニタ・ローベルの絵。
いつもなら、きらびやかな宮廷生活と色彩豊かな美しいドレスに心奪われ、うっとりとお姫様の世界に見入っている娘ですが、今回は、同じわくわくでも、ちょっと趣が異なっています。
毛皮ひめの勇気と賢さには、王でもなくても惹かれますね。単なる「シンデレラ物語」とは違い、自らの行動と頭脳によって、運命を切り開いていくところが、とても頼もしく、共鳴できる点だと思います。
娘は、そんな毛皮ひめを陰からそっと応援するように固唾を呑んで見守っていましたが、王が姫の指にはまっている金の指輪を見つけた瞬間には、思わず「あっ」と声を上げて、瞳を大きく見開いていました。
そして、求婚の場面・・・やっぱりプリンセスストーリーは、この終わり方が1番ですね!