遠い町で暮らすヒネクレッタおばさんから、ぼくのお母さんの元にハガキが届きました。
「ねえ、わたしをわすれちまったの?」
一人で暮らすおばさんには近くに親戚も友達もいなくて、毎日さびしくて仕方がないのです。
そんなおばさんのために、お母さんは朝も昼も夜もかけてながーいながーい手紙を描き始めて…?
『ヒネクレッタおばさん』なんて、とんでもない!
寂しがり屋でみんなにかまってほしくて、とってもかわいいおばさんじゃないですか。
おばさんのために奮起して長い手紙を書いてあげるお母さんや、周りを取り巻く人達も素敵。
家族のためじゃなく、親戚のためにここまで頑張れるところは血族を大切にする外国ならではというところでしょうか。
お母さんが書いた長い長い手紙が元で大騒動が起こりますが、そのおかげでヒネクレッタおばさんは最後のページのような笑顔になれたんですもの。
これからは手紙は必要なさそうですね(笑)