娘が3歳のとき、産まれた時から一緒にいた犬のシェルビーが死んでしまった。朝起きると病気で起き上がれなかったシェルビーを病院に連れて行くため、娘をおばあさんに預けて行ったが、結局、シェルビーは、病院で亡くなり、家に戻る事はなかった。「シェルビーの病気を治すため」という事で、おばあさんの家にとどまる事に協力してくれた娘には、家に帰ってもシェルビーがいない事に納得出来なかった。「シェルビーは、病気を治すために、遠いおそらにいったんだよ」。「そこにいると、お腹の痛いのが治るから」と説明していたものの、何日も、何日も、シェルビーの帰ってくるのを待っている娘のけなげな姿を見て、どうやって『死』を教えたらいいのか悩んでいたときに出会ったのが、この本。
主人公の犬の名は、エルフィー。『主人公が幼い時から一緒に大きくなった犬のエルフィーが、ある朝起きたら、突然死んでいた』。この本は、主人公の愛犬の死を、何ともシンプルでストレートに描いている。
この本を読んであげると娘は、「シェルビーも死んじゃったの?」。「もうかえってこないの?」。と質問する様になった。
幼い子供に『死』を説明する際、回りくどく美化して説明するよりも、この本の様に、シンプルでストレートに説明した方が、理解出来るのかもしれません。少なくとも、我が家での、「愛犬の死」は、全くそのような状況だったから。