ずっと前から気になっていた絵本でした。
シンプルでかわいらしい絵だけど、メッセージ性が強い内容で、心に残るお話でした。
ラチは何でもこわがる弱虫でしたが、らいおんが家に来てからだんだん一歩踏み出せるようになってきます。
そして、らいおんがいなくてもひとりでできるようになったラチかららいおんは別れを告げていってしまいます。
最後の置手紙を読むと、ちょっと切なくこっちまで涙が出そうになりますが、ラチが成長したんだねと思うと明るい気持ちになれます。
最初のほうで、こわがりは弱虫でよくないという前提がありますが、私はそんな子供もちっとも悪くないと思います。
その点が、私の中で引っかかったので星4つにしましたが、とてもオススメです。
うちの子はラチとは違うタイプなので、自分に重ねる感じではありませんが、ラチのように人を思いやることができる強い人間になって欲しいと思いました。