私の子供の頃のお気に入りの1冊でしたが、
残念ながら当時のものが残っていなかったため
第1子が生まれた時に購入した本です。
この絵本の主人公は、世界一弱虫なラチという男の子。
ラチは 犬も暗闇も…そして友達までも怖いのでした。
ラチは強そうなライオンの絵が好きで、
“こんなライオンがいたら何も怖くないんだけどなあ…”と思います。
ある朝、目を覚ましてみると小さな赤いライオンがいました。
小さなライオンはちっぽけに見えたけれど、力持ちで強いのです。
小さな赤いライオンが一緒にいてくれると思うと、
ラチは苦手だったはずの、犬も暗闇もいじめっ子さえも平気でした。
いじめっ子から友達のボールを取り返してライオンにお礼を言おうと思い
ポケットに手を入れると…入っていたのは「リンゴ」でした!
走って家に帰ると置き手紙がありました。
『君はライオンと同じくらい強くなったから、もう僕がいなくても大丈夫。
僕はこれから弱虫の子供のところに行って
強い子供にしてやらなくちゃいけないんだ。さようなら。』
ライオンが去ってしまって寂しい気もするけれど
ラチが弱虫じゃなくなって夢を叶えられそうで嬉しくなります。
私の友人で、子供さんが幼稚園に行くのを嫌がった時に
この小さな赤いライオンの絵を、毎日 幼稚園に持っていく「連絡帳」に描いてあげたら
子供さんが「ライオンがついてくれているから」と勇気を出して
幼稚園に通えるようになったという話を聞いたことがあります。
素敵な逸話ですよね☆