めずらしく色だけで表現されている絵本。
キャラに顔がないので表情は読み取れないのですが。
不思議と彼らの感情が感じ取れるんです。
嬉しすぎて嬉しすぎて、あおくんときいろちゃんはついにはみどりという一つの新しい色になってしまう。
この本のポイントって「嬉しくて」色が混ざってしまった。というところだと思います。
喜びを分かち合い、互いに相手を強く求めた結果、ひとつになれる。
とても素晴らしいことではないのでしょうか。
この本が出版された年、アメリカでは
「Let’s be green(みどりになろうよ)」
が愛の言葉として、若い人達の間で流行ったらしいです。
もしこれを日本で言ったら、セクハラだと訴えられかねません(笑)
好きになったり愛することは、相手を自分の色に染め上げたり、相手の色に染まったりすることではなくて、まずはお互いの色を尊重し合わなければならないのではないでしょうか。
そして「私がこの色」で「あなたがその色」だから作ることの出来る素敵な「二人の色」を共有できたら、と思います。