2歳の長男と読みました。
見開き2ページに続く横に長い一本の線に、左にはかめのいる池、右には隣の家の垣根が描かれています。そこに一匹のカメと一匹のこねこが。お話の始まりから終わりまで、たったそれだけの場面がずっと続きます。でもその中で繰り広げられるカメとこねこのやりとりは、ドキドキハラハラで、ユーモアたっぷり。モノトーンの絵に、池の水だけ色がついているという落ち着いた挿絵にもかかわらず、読み進めるうちに、すっと絵本の中へ入り込んでしまいました。
息子は、表情豊かなこねこと一緒になって、ちいさなカメの様子に驚いたり、不思議そうに眺めたりしていました。こねこが池に落ちる場面では、かわいそうなのですが、「やっぱり!」とついつい笑顔になってしまいます。