実は、読んだといって、娘はちょっと流し読みだったそうで、もうひとつ好みじゃなかったというか、この本の厚さにヘキヘキして、じっくり読めなかったそうです。
さて、本書がどれだけ厚いか調べてみますと、表紙を入れて38mm(約4cm)ページ数は630ページでした。
読み始めるのに少々気合いがいるかもですね。
読み始めるとコレが面白くて!!
「ネバーエンディングストーリー」と、似ているところもありますが、その発想の面白さは、主人公の父がある本を読んでいたら、
その本の中の登場人物たちが、現実世界に飛び出してきてしまった。という、ある意味「ネバーエンディングストーリー」とは逆の発想のところ。
その本の登場人物たちは、主人公メギ―の父を「魔法舌」と読んで、それぞれの理由で追跡します。
本から半ば無理やり(呼んでしまった方も、呼ばれた方も、決して自分の意志からではなかったのですが)、
呼び出されてしまった彼らは数人いて、しかもそのうちのほとんどが、本の中で最も厄介な悪者だったので、
メギーと魔法舌はとんでもないトラブルに巻き込まれていきます。
この過程が、とてもフンケらしくて、ドキドキハラハラ、読みだしたら先が気になって仕方がなくなります。
ページ数の割に字の大きさや行間は狭すぎず、小さすぎず、目に優しい読みやすい大きさになっています。
紙質も優しいクリーム色で、手触りも、こうした不思議なパラレルワールドを語るにふさわしい感じのいい触感でした。
魔法がたくさん出てくるファンタジーが好きな方、フンケのストーリー性が好きな方、パラレルワールドに興味のある方。
中学生以上でしたら十分読めます。
ぜひ楽しんでほしい1冊です。
特にラストへの展開は寝食を忘れて読んでしまいますよ〜。