3人目の子供を自宅出産する家族のお話です。
「おとうさんはいつおとうさんになったのか」という大きなテーマを抱えて、物語は進行します。
出産を自分でするわけではない「おとうさん」が、
「おとうさん」と呼ばれるようになった瞬間を、
「景色が輝いて見える」や「くすぐったり」と表現されており、
お父さんになる喜びがじんわりと伝わります。
おどろくのは、この本に登場するお父さんが
妻の出産のために休暇をとり、
自宅出産を共同で行い、
産褥期の妻に代わって家事一切を切り盛りしている様子がうかがえること。
おとうさんの会社はすごい会社だ!!
(最初のページで、休暇をとる様子が好意的に描かれてもいます)
日本中こういう選択も自然にできる環境なら、
生まれたての赤ちゃんとすごしたい、
現実に産むことはなくとも、
「出産」を共同で行いたいと願っている男性は少なくないと思うのだけれど・・・。