親子三人が手をまわしても抱えきれない大木。
親子はその大きな木を「だっこの木」と呼び、
家族の幸せの象徴として愛します。
お父さんが戦争に行くことになったとき、
家族三人は「だっこの木」に願いをかけます。
やがて戦争は終わりますが、
戦争はあの親子にも「だっこの木」にも
大きな大きな爪あとを残します。
当時子供だった男の子は数十年後、孫を連れて「だっこの木」を訪れます。
そして空襲で大きくえぐられた「だっこの木」にふれ、
戦争のこわさを伝えるのです。
「だっこの木」の目を通して、
時間では消し去れない戦争の悲しさが語られます。
私はもうすぐ5才になろうかという娘に
はじめて戦争のお話を読みました。
戦争を理解するにはまだ小さいかな・・。
小学校になったら理解が深まるでしょう。
ぜひ子供の成長にあわせ、定期的に読んであげたい絵本です。