「海からきたむすめ」 みんなの声

３歳の娘に読みました。
日本昔話にあるようなお話。
とても深くて、悲しくて、さみしくなる絵本でしたが、こういった絵本
に触れることも大切だと、私は思っています。
結婚して、娘を産んだ女は、実は竜。
それを知ってしまうと、女は去ってしまうんです。
赤ちゃんを残して・・・。
そのせつなさで胸が痛みました。
娘も衝撃的だったようで、とても静かに聞いていました。

『つるのおんがえし』を筆頭に似たような話はあるけれど、あまんさんの語りといしくらさんの絵でとても澄んだ世界になっています。
漁師の男が海で遭難して、気付いたらうつくしい娘に介抱されていたのです。
あっさりと結婚してしまうのだけれど、実は娘は竜でした。
出産する際の小屋作り、分かれる際に乳房を切って置いていくところ、母の子を思う心、出産に大変さを描いてあるように思いました。