この絵本は絶対に買おうと思っていました。
この絵本を読むと、小学生の時の夏休みに気持ちがタイムスリップするような
気がします。
トリモチでセミを捕まえようとしたけど、全然捕まえられなかったこと。
隣の家のイチジクを失敬したけど、食べてみたらおいしくなかったこと。
花火を振り回して遊んだことや、花火に寄ってきたカナブン。
あのときに戻りたいとは思わないけれど、心の奥がじんわりします。
さて、買ったばかりのこの絵本を、さっそく「読んで」と娘が持ってきました。
その時、隣にいた甥っ子にも「一緒に読もうよ」と誘ってみたけれど、
「それ、見たことあるから」と断られちゃいました。娘と読み終えて置いた
この絵本をパラパラとめくって「読んだことある」と確認する甥っ子。
次の日、「みんなでセミ捕りに行こう!」と出かけるときに、彼が
「クマゼミ、(絵本の中みたいに)シャーンシャーンって鳴いてるかな」とぼそり。
公園へ行くと「シャーンって言ってる!」と嬉しそうな顔だったのが印象的です。
それぞれの夏休みを焼き付けて、思い出させてくれるような、素敵な絵本です。