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ぼんさいじいさま」 みんなの声

ぼんさいじいさま 作・絵:木葉井 悦子
出版社:ビリケン出版
税込価格:\1,760
発行日:2004年04月
ISBN:9784939029325
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,570
みんなの声 総数 18
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  • 心にしみてきます

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    こんな風におだやかに死を受け入れて、おだやかに逝けるのは、きっとこのじいさまが、
    この世で生を全うされたからでしょう。

    子どもたちの祖父が、先日亡くなりました。
    子どもたちにとって、身近な死は初めてでした。
    ぽっかりと心に大きな穴があいて、悲しみがあふれてきました。
    でも、好きなことをして、周りの人々を元気にしていた父なので、きっとこのじいさまのように、
    おだやかに逝ったのだと信じています。

    この絵本に出会えて本当によかったです。

    素朴な絵もすてきです。
    ほっこりとしてきます。
    最後の後姿が印象的です。
    身近な死を経験する前に読んでいれば、きっと悲しみを乗り越える助けになってくれると思います。
    もちろん、後でも。

    投稿日:2008/02/21

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  • 静かな死

    息子が図書館で見つけた本です。題名から昔話を連想したのですが、じいさまが死出の旅路に向かうお話でした。非常に静かな感じの本ですが、死が怖いものでも特別なものでもなく、日常の中に自然にあるものという感じを受けました。

    読み終わった後も、静かな感動がじわじわとくる本です。私は実家の父を胃がんで亡くしているので、父の死を思い出しました。

    投稿日:2007/07/26

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  • 静かで穏やかな一生だったのでしょうね。どのページのじいさまもおだやかでその日の暮らしを満足している感じがします。そしてひいらぎ少年がきたときも、こうやってお迎えがくるのかといった感じで、おだやかに運命を受け入れます。そして今までじいさんが優しかったから、慕ってくる動物たち、動物たちもたくさん別れを言いにきて、じいさまは、ひいらき少年の手をひかれて、でていきました。

    姪っ子にも読んであげたのですが、このおじいさんどうなったのと不思議そうに聞いていました。小学1年生にはまだ早かったようです。

    投稿日:2007/04/24

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  • とても静かで穏やかな旅立ち

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    子どもの本の専門店で、お店の人が「この本いいわよ〜」と紹介してくれました。
    題名と概要は知っていましたが、どことなく地味な感じがしてなかなか手が出ない本でした。
    お勧めの声に押されて、そのとき初めて読んでみました。
    今までに見たことのない、不思議な感じのする絵本でした。
    死を扱った内容なのに、全然悲しさがないのです。むしろ温かく、清々しささえ感じられます。
    絵は決して好みではありませんが、全体に流れる時間のゆったりとした動きがとても穏やかなのです。
    その穏やかな中で、ぼんさいじいさまの最期の時がやってきます。
    慌てずあせらず、ゆっくりと皆に別れを告げるじいさまの姿が胸を打ちます。
    最近、娘がこの本を読みました。
    絵本の紹介本に載っているのを見て、自分で図書館から借りてきた娘ですが、「死」という言葉は、全く使われていないので、今ひとつ状況が掴めないようでした。
    もう少し大人になったら、このゆったりとした流れの中に入っていくことができるかもしれません。

    投稿日:2007/02/28

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  • 素敵な旅立ち

    前に、同じ読み聞かせサークルのメンバーさんに読んで
    頂いてから私の心の中に深く残る作品で、図書館を始め
    本屋さんでも探し求めてた本なんです。

    先日、とある用事で出かけたいつもの本屋さん。
    毎回行くたびに隅々までチェックしてるつもりでしたが
    ありました!!見つけました!!“灯台もと暗し”とは
    まさにこういうコトなのね〜なんて店員さんと笑ってしまいました (^◇^)

    さてさて、それ程までに探し求めてたこの作品。
    昨晩、娘と一緒に読みました。

    娘は、一気に表紙の美しさが気に入って、読み進めるたびに
    「おじいさんの表情がいつも素敵だね!」なんて
    おませなコトも話してました。
    ラストに向かって行くと、だんだんおじいさんのお別れ
    (死)が近づいてるコトに気が付いてきたのか
    食い入るように絵本を見つめます。

    でも、涙を浮かべることはなっかのですよ。
    それはね?始めに書きましたが、おじいさんの素敵な
    表情がず〜っと保たれてるからなんです。
    娘も、しっかりそのコトを受け入れたのでしょうね。

    探し求めただけに、素敵な旅立ちに
    一気に感動がこみ上げてきました。

    投稿日:2007/02/20

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  • こんな旅立ちってなんだかステキ

     この作者の描くすばらしい絵が大好きで、思わず購入してしまった絵本です。内容も見ずに買ったのに、私の想像以上にすばらしい絵と文で読後にとっても不思議な気持ちになりました。このおじいさんは、きっと働き者で正直で自分の周りのすべてに感謝し日々を慎ましく生きていたんじゃないのかなと、勝手に想像してしまいます。そんなおじいさんだからこそ、こんなお迎えと旅立ちができたんじゃないでしょうか。

     これは、4歳の息子にはちょっと早いないようかなと思い、そっと本棚に忍ばせていたのですが、目ざとく見つけて持ってきました。最初から最後まで、神妙な顔で聞いていましたが、読み終わると「ふー」と大きなため息をついてそのままそっとしていました。幼稚園から帰るとばあちゃんによく読んでもらっている絵本のようです。
     「この本どう思った?」と聞きたいのは山々ですが、そうせずに自分から言ってくれる日を待ってみたいと思います。

    投稿日:2007/01/16

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  • ただ、ただ…。

    • はや母さん
    • 30代
    • せんせい
    • 岩手県

    ただ、ただ…こんな風に見守られて静かに幸せにいきたい(生きたい・行きたい・往きたい・逝きたい)と思わせてくれた絵本です。

    絵本展で偶然にも原画を拝見することがあり、絵本を知らないまま原画の空気に惚れて、絵本を探し出しました。

    こんな出会いがあるから絵本はやめられない。

    子どものころには判らなくてもずっと持っていて欲しい。
    なにかに悲しんでいるとき、迷っているとききっと心のどこかが救われると思います。

    投稿日:2006/10/23

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  • 「死」への旅立ちの絵本

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子9歳、女の子4歳

    表紙のイラストが、とても印象的だったので、思わず図書館で借りてきてしまいました。
    題名通り、盆栽の好きなおじいさん・盆栽じいさまのところに、「ひいらぎ少年」がお迎えにやってくる。というお話です。
    ひいらぎ少年とは、分かりやすくいうと、天使のような存在で、お迎えというのはお察しの通り「死」への旅立ちです。
    盆栽じいさまはとても心優しい人だったので、じいさまの庭にやってくる山ばとのプンも、びっこを引いている猫のクリも、年老いた馬のサクラも、その他じいさまの庭に住んでいたり、遊びにきていた虫や鳥達も、みんなみーんなじいさまとの別れを悲しんでやってくるのです。
    なんともいえないのが、どのページを見ても、じいさまは優しく微笑んでいるだけなのです。
    寿命を全うし、自分の死を自然に受け入れてひいらぎ少年と去っていくじいさまの姿には敬服しました。

    投稿日:2004/08/15

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