ともだちや・・・ともだち屋?
ともだちを売り買いするの??
ちょっと、ドキッとする題名ですよね。
息子に読み聞かせるのに、一瞬躊躇しました。
でも、そんなの杞憂に終わりました。
キツネの格好のなんと間抜けでおかしいこと。
張り切って呼び声を上げると、
静かにしてほしいと頼まれたり
小声で呼び声をあげると、
もっと大声で言えと言われたり
商売のためなら、苦手なイチゴもおいしそうに食べないといけない。
ああ、ともだちやって、結構大変!
さて、オオカミのトランプの相手をしたキツネ。
お代を請求する段になって、突然オオカミが逆ギレ!?
やっぱりオオカミって悪いヤツ!
・・・かと思うと、なんともしみじみ、ほろりとさせる
ステキな結末が待っているのですよね。
「がんがらごえ」や「おだいだって?」といった言葉にのみ
良く反応してケラケラ笑っていた息子。
理解するにはちょっと早かったかな、と思っていました。
ところが、ふと、真顔になって
「おかあちゃん、ぼく(おもちゃの)メガネを、だれかおともだちにあげたいんだけど」
と、言い出しました。
今まで、ものを欲しがることはあっても、人にあげようという気持ちになることは無かったのに、と、驚きました。
大切なものをあげてもいいと思えるのは、本当のともだちだからですよね。
息子なりにそう理解してくれたのだな、と思うと、またほろりとしてしまいました。