科学絵本といっていいと思いますが、意外とストーリー性があってびっくりしました。(著者のロマンチストな部分が伝わってきました)
この絵本では、登場するそれぞれの生き物の「目だま」の個性について
わかりやすく描かれていました。
字も絵も大きく描かれているので、読み聞かせにも使えそうです。
ただ著者が若かりし頃に描いた作品であるため、言葉が今流に砕けていないのと、「複眼」など、生物について多少の知識がないと理解しにくい部分もあるので、読み聞かせで使うのでしたら小学校中学年以上がよさそうです。
著者の日高さんは動物行動学者で京大名誉教授(2009年没)です。
昆虫少年だった彼の思い出を織り交ぜて書かれた
「世界を、こんな風に見てごらん(集英社)」は、章によっては小学校高学年くらいからでも読めるたのしい内容です。
もし、本書を読んで、生き物の習性の面白さに興味を持ったら、ぜひこちらも読んでみていただきたいな〜と、思います。