ほげちゃんという、のほほんとした題名と、かわいいとはお世辞にも言えない表紙に惹かれて読んでみました。
小さい子が人形(ぬいぐるみ)をかわいがるとは、はたから見ると、かなり荒々しいんですよね・・・。うちのメルちゃんも、服を脱がされたり、頭からベビーカーに乗せられたり、ひどい目にあわされています。
そんな人形の声を、ほげちゃんが代表して、この絵本で伝えてくれています。持ち主のゆうちゃんが、おでかけするときに連れて行ってくれなくて、しょんぼりする、なーんてことは、人間の勝手な想像で、ほげちゃんは、鬼のいぬ間にと言わんばかりに暴れまくります。その姿は、目を背けたいくらい乱暴きまわりないのです。
でも、ほげちゃんを含めた家族みんなが、ぎくしゃくするわけでもなく、日常の当たり前の幸せをほのぼのと伝えてくれる、ほっこりした絵本でした。