実は最近、こどもの学校の図書ボランティアを始めたのですが、この「あらまっ!」を読んだクラスの子供達にすごくウケました。
えぇ、自信をもってお勧めできます。
会話はどこにでもいる、孫(男の子)とおばあちゃんなんですが、このおばあちゃんがとにかく面白いんです。
初めておばあちゃんのうちに一人で泊まりに来たパトリック(孫)を、寝かそうとしたところ…。
孫用のベッドがない!慌てたおばあちゃん、突然外に飛び出すと手ごろな木を切り倒して、いきなり手作りのベッドをつくり出します。
さて、ベッドも出来たし「さぁ、枕をして寝なさい」というと、今度は枕もない。
で、また飛び出したおばあちゃんは鳥小屋に飛び込んで…。
後は、もう想像がつきますよね?
そうして、つぎつぎに孫が寝る為に必要なものを作り続け、やっと揃ったところで、孫がいいます。
「でも、おばあちゃん。もうあさだよ!」
一見、優雅な雰囲気をかもし出しているおばあちゃんの、素早い行動力と、日曜大工としての手際の良さが、アンバランスでいいんですよ〜。
なんといっても、エイドリアン・ジョンソンのイラストが、めちゃくちゃ絵本を盛り上げてくれています。
読み聞かせてあげれば、小さなお子さまから、小中学生まで、十分楽しめる絵本だと思います。