両親とはぐれてしまった小さな女の子が、森の奥深くにそびえたつ不気味なお化け屋敷にやって来ました。人間が来るなどめったにないことなので、お化けたちはここぞとばかりに怖がらせようと張り切りましたが、女の子はまったくおびえる様子を見せません……。
かわいらしい三つ編みおさげの女の子と、おどろおどろしいお化けたちの対照がとてもユーモラスな作品。お話自体は設定のおかしさに押されて、これという山場はなかった気がしますが、ハロウィンを前にした子どもたちには好評でした。まず、細部のイラストが見せますね。次はどんなお化けが出てくるのか、息子も娘もワクワクゾクゾクの気持ちでページをのぞいていました。
魔女、トロル、ライオンなど、「怖いだろう〜」という雰囲気で登場するのに、女の子の反応はまったく普通。人生、こんな度胸を持って生きたいものだと思ってしまいました。ただの「怖いもの知らず?」なのかな。これが映像(映画)だったら、怖いだろうなあ。スウェーデンの絵本です。