「にんじん」 みんなの声

本当に小さい子にぴったりの絵本。ものをいろいろとわかりはじめる一歳半すぎにぴったりはまりました。初めは動物をながめてるだけだったのが、言葉を少しずつ話していくにつれ「○○がにんじんを食べている」とわかっていっているようです。それにつれ自分が食べているにんじんともつながったみたいです。そんな子どもの成長の様子も絵本によって分かるものなんだなあと思いました。
絵がちぎれ絵で構成されているので、心休まる一冊です。

好き嫌いがない子って、いないですよね。大人にだって「どうしてもダメ」なもの、ひとつふたつはあるものだし。
でも、できればなんでも食べてほしい、そんなお母さんの気持ちを無理なく代弁してくれる絵本です。
うちは女の子なので、かわいいものが大好き。うさぎさんが出てきて「ぼくよ　ぼくよ　ぼくよ　ぼくたちにんじんだいすきよ」というページは、いつもすごくうれしそうに見ています。最後にはいつも「はーい！○○ちゃんもにんじんだーいすき！」と言ってくれます。...でも、もともとにんじん本当に好きなんですけどね☆

にんじんを色々な動物が食べていますが、動物の大きさによってにんじんの大きさも微妙に異なっている絵本です。
我が家ではおいしそうに食べる様子を強調するためににんじんを噛んでいる音を動物によって変えて読んでいます。
みんながおいしそうに食べているのが分かると、子どももきっとにんじんを好きになると思います。

せなけいこさんが、はじめて絵も文も自分でかいた絵本の第１号がこの「にんじん」なんですって！
作者の制作裏話をひとつ。
　　登場するのは本人（息子さん）とうさぎ、それからにんじん
　　を好きな動物たちがたくさん、みんなでおいしいおいしいっ
　　て食べてみせれば、暗示にかかってにんじんが好きになるだ
　　ろうと思って作ったんですが、作戦は大当たりで、小さい時
　　からにんじんは大好物。（「おかあさんとこどもの手づくり
　　絵本」東京こども教育センター１９７７年発行より）

作者が息子さんのために、作った絵本が、こんなにロングセラーになって、みんなに親しまれ続けてるって、すごいことですよね♪

借りてきた次女のウケもよかったです。野菜がそんなに好きではない次女にとって、にんじんは食べられる数少ない野菜のひとつ。暗示にかかったのかどうか？ますます好きになってくれたらいいな。

友達の子を預かったときに役に立ったことがありました。その子はにんじんが嫌いだったらしいのですが、｢にんじんすきなこだ〜れ・・・」と言いながら食事をしたら、「はーいはーい」と言いながら食べていました＾＾うちの子はもともと、にんじんが好きだったので、ニコニコしてましたが。最後のページの問いかけに、必ず子供から「は〜い」て返事が返ってきますね〜０歳から２歳くらいのお子さんにオススメです。

動物が好きなので次々ページをめくります。長女が、肉を食べる、葉っぱを食べるなど、どんな動物が何を食べるかわかってきてるので、「へー、きりんもにんじんたべるんだー」と、新たな発見ができました。

もともとにんじんが大好きな息子は、購入後一日に何回も読んで読んでともってきます。にんじんだけどなんかにんじんの絵がかわいいですし、動物も大好きなのでお気に入りの一冊です。私の息子は3歳ですが、もう少し早く購入しても良かったと思いました。弟が居るので1，2歳から読んで聞かせたいです。

せなけいこさんの本はどれもぬくもりがあって大好きで何冊か持っています。中でも子供に初めて与え、子供も一番興味を示したのがこの本です。読んであげる時に出てくる動物の鳴き声を真似したところ大喜び。それ以来「ブーブー、チューチュー」と子供と一緒になって楽しんでいます。まだ言葉があまり出なかった時期も最後に「げんきなこ　だあれ」と言うと「ぼく！」と絵本の中の男の子になりきっていました。にんじんはとても身近な題材で生活の中にも取り入れ易く食卓に出しても「にんじんさん」と言って好き嫌いせず食べてくれます。本は何度も読んだり、かじったりしてボロボロになりましたが大事な１冊です。

にんじんが苦手な子には、この絵本はいいと思います。
だって、にんじんの好きな人がこんなにいるなんて！というくらいみんなにんじん好き。つい「食べちゃおっかな〜」と思うのでは？？

でも、うちの子は大のにんじん好きで、にんじんが苦手という気持ちがわからないのでこの本の真意は伝わってないような気が...。単純に「にんじん好きな子だぁれ？」「は〜いっ！」と元気に答えていて、それはそれですごくかわいいです。

人参がそれ程好きではない２歳の娘の反応は、
絵を見ながら、「何食べてるの？」と聞くと元気良く「にんじん！」と答え、「食べてるの誰？」と聞くと食べている動物を答えてくれます。
最後のペ−ジで｢にんじん好きな子だあれ？｣と読んでやると「はい！」と元気良い返事をします。
「にんじん好きなの？」と聞くと「ぅん」と頷いています。

食卓では、人参を喜んで食べている感じはありません。しかし、本を読んでいる時だけは人参が好きになっているようです。
子供の反応が楽しめました。