表紙をめくると幸せなふりをしている
悲しみを殺した顔が・・・
息子をなくした彼は、からだじゅうが
悲しくなり、なにもかも誰かに話たいときと、
そうでないときがあるとも。
でも、彼は外の景色を見てから亡くなった
ママとの思いでや、息子との楽しい
思い出を大切にしていくであろうと
思わせる場面に変わります。
ろうそくの灯りが目の前に
ひとすじの光が温かく見えてきそうな
とっても印象的な終わりかたで
ほっとします。
* * *
人は、肉親を失った時どうしてよいか
わからなくなります。
特に、ひとりぼっちになった時や、
夜にいろんなことを考えてしまいます。
処方箋は、時間ではないでしょうか?
ずばり、この絵本はその辛い苦しみと悲しみを
しっかりと表現してくれています。
父との楽しかった思い出を、私も大事にしたいと
改めて感じました。