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ひさの星」 みんなの声

ひさの星 作:斎藤 隆介
絵:岩崎 ちひろ
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1972年
ISBN:9784265909070
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,915
みんなの声 総数 25
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  • 「美談」にあらず

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子11歳、男の子8歳

    「自己犠牲の話」や「美談」と読む方は多いと思います。
    ひさの行動が立派だとか、現代っ子に欠けているものだから
    こういうお話が必要だとか、そんなふうに扱われるのかも。
    (私もしているのかもしれないけれど。)
    私は「残酷な話」ととらえて読みました。
    無口なひさを信じなかった大人たちの後悔のお話。
    ひさは、物言わぬ花や星のようにたしかに美しいです。
    でもその優しさと行為は彼女の本能のようなものであって、
    決して自分の正義感や正当性を主張しない、
    だから本当に美しいんだと思います。
    決して読む人に「こう美しくあれ」とは言っていない。

    投稿日:2007/05/30

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  • 考えさせられます。

    我が家の小学校3年生の娘が取り組んでいる某通信教育の国語の読解問題として載っていたこちらのお話。

    ひさは自己犠牲で命を落としてしいますが、それをなかなかわからなかった大人達。
    子供ってどこまで上手く真実を語れるか難しいですし、中には自分の立場が悪くなることを危惧して隠してしまう子もいるかも知れない。
    こういう問題は昔だけでなく現代にも起こりうる。
    美談にしてはいけないと、私は親の立場として思っています。
    子供が子供を助けるって実はすごく危険で難しいことでもあるのです。
    助けるって大切だけど、同じ立場の子供同士では助けられないこともある、それを教えるのもまた親の役目にも思っています。
    そういう意味では、大人にも読んでほしい1冊に思います。

    投稿日:2019/09/29

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  • 儚く強い物語と絵

    • molanさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子7歳、男の子3歳

    私自身が子どもの頃に児童館で出会い、悲しい結末といわさきちひろさんの絵がとても印象に残った絵本です。
     
    今読み返してみても、悲しい結末にやるせない気持ちになります。
    でも、おとなしくても芯の強さを持ったひさのような子がいるのかも…と考えると、心の中にあたたかいものを感じる気がします。
     
    いわさきちひろさんの絵は、そんな儚くて強いお話しにぴったりだと思います。
    激しい雨を緑色で表した場面や、村人たちがたいまつを持っている場面、夜空に星が見える場面など、水彩の表現が圧巻です。
     
    余談ですが、いわさきちひろがテーマの講演会で、某イラストレーターの方が「ちひろが描く三大美少女の一人だと思う」と仰っていました。
    藤色の着物を着てそっと座っているひさの絵は、確かにとてもかわいらしいです。

    投稿日:2018/05/08

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  • 優しい女の子

    このお話に出てくる女の子はとっても心の優しい女の子で感動しました。言葉数がすくないので、お母さんや大人にはいいことをしたことが伝わらなかったりするのが、読んでいるこっちはなんだがもどかしくって悔しい感じがしました。

    投稿日:2013/06/06

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  • 道徳の教科書に掲載

    道徳の本に載っているお話が好き と言うのでよくよく聞いてみたら。
    改めて図書館で借りて読みましたが、ちょっとひさに憧れるようです。
    ひさのようになりたいとまでは思わずとも、ひさのような志を持って生きたいとそう。

    立派な我が子に対して、そんなことを思わなくていいのに、と思ってしまった。
    こんな理不尽な死に方があるか、と思ってしまった。
    母親だから思うのか、母だけでもひさのことを信じて欲しかった。私はひさではないから、本人に聞かずすぐに謝る母親に悔しいと思ったし、心配だから怒る気持ちは(私も同じタイプだから)よくわかるけど、素直に心配していると言って欲しいとイヤな気持ちになったし、それで死んでいくひさが悲しくて苦しかった。
    それでいい美しい話なのだろうけど、納得がいかなかった。

    でも絵本としては、絵も話も申し分ない。囲炉裏端で聞かせるおばあちゃんの語りのように、優しく語りかけて欲しい一冊。
    どんな思いにしろ、必ず聞き手の心を動かす一冊だと思います。

    投稿日:2013/04/20

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  • ちひろの絵

    いわさきちひろの絵とタイトルに惹かれて選びました。

    あまりにも悲しい結末にショックな私です。

    無口で自分を主張しない目立たないひさだけれど、正義感を持っていて

    心の強い子供だと思いました。自分の命まで惜しまないで小さい政吉を

    救ったひさが、誤解されたままでなくてよかったと思いました。

    ひさが飛び込んで助けてくれたと政吉から聞く事が出来てよかったです

    ひさはそんなことは問題にしていないとおもいますが、政吉が助かって

    よかったと思っていると思いました。ひさに真の優しさ、勇気を教えて

    もらった私です。感動しました!

    投稿日:2011/10/05

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  • 悲しいけれど・・・

    私も子供の頃に読み、何となく内容も覚えていました。

    無口でおとなしいひさは、おとなしいながらも誰か(特に自分より弱い者)を守る強さを持った女の子です。

    ある日、大雨の後の川に落ちた子供を助け、代わりに自分の命を落としてしまいます。いくら探しても見つからず、でもひさがいなくなった後に空に青白い星が出るようになり、人々はその星をひさの星と呼ぶようになった。

    とても悲しいお話で、読み終わったときには何も言葉がありませんでした。でも、そんな悲しいお話なのに、娘は何度も何度も読んでと持ってきました。悲しいだけでない、ひさの優しさと強さも感じてくれたのでしょうか。娘がどう感じたのか、定かではありませんが、子供の心にも響くお話であることは確かなようです。

    投稿日:2011/10/06

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  • 読み聞かせは難しい

    小学校の夏のおはなし会で読みました。
    前半はセリフが多いけれど、後半は淡々と進みます。
    3回も出てくる「見つからなんだ」をどう印象づけるか、難しい一冊でした。

    1年生から5年生まで集まるおはなし会で、
    初めは秋田弁に笑ってる男の子もいましたが、
    次第次第に静かになり、
    ひさがいないというところでは
    「死んだんだ…」とぼそっと言う声がしました。

    娘は、「のっぺらぼう」よりもずっと怖かったと言っていました。
    私は幼稚園の頃この一冊が怖くて怖くて
    同じ部屋で寝たくなかったのを覚えています。

    投稿日:2011/09/08

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  • 心に残るお話

    読み終わって強く感じたのは悲しさだった。
    自然と涙がでてきた。
    私はこのお話を読んで人はこんなにも温かく、優しく、美しいものなんだと思った。
    そして人の死は悲しいものなんだと思いだした。

    この絵本を読んでひさの心の温かさに触れてほしい。
    とても温かい。そうしたらきっと皆さんの心にもその温かさが広がります。優しい気持ちになれます。
    私はひさのような優しい人になりたいと思います・・・。

    投稿日:2010/04/08

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  • 心の優しい人に

    ひさは、控え目だけれど、勇気があって
    とても心の優しい女の子。
    ちょっと4歳の息子には言葉の言い回しが
    わかりにくかったので
    わかりやすい言葉で読み聞かせました。

    最後、青白く光る星になったひさ、きっと広い心で
    天から皆を守っていることでしょう。

    投稿日:2009/11/05

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