3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。妹が生まれたばかりで、4歳になる息子は、急な環境の変化にもいろいろとがんばっています。そんな様子を客観的に、息子側の視点で捉えてくれたいい絵本だな、と思いました。
赤ちゃんが生まれたことにより、今までママに頼っていたことも、ママが赤ちゃんの世話で忙しいからと自分で一生懸命がんばってやります。そのけなげさには心を打たれます。でも、ママにはここに私もいるからね、とつねにちょっとだけサインをだすところもかわいい。きっと息子もこんな風に私にアピールをしているのだろうか?男の子だから、アピールが気を引く行動として、ちょっと悪さをわざとやって怒られることかもしれませんが。
子供の視点を正直に捉えられた本だと思いました。赤ちゃんの誕生を喜んでいないわけではないけれど、自分への物理的な接触が減っていることも確か。それを頭では理解してもなかなか気持ちがついてこない。だから、ちょっとだけ、ちょっとだけ迷惑にならないように気を使いながら、甘えたくなる。そういう子供の気持ちを汲み取ってやらなきゃなーと親のほうが改めて感じられました。確かに、こちらは赤ちゃんの世話で手一杯なので、時々息子の要求にいらいらする。でも、そこは深呼吸してみようかな、と思いました。