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かさをささないシランさん」 みんなの声

かさをささないシランさん 作:谷川 俊太郎
絵:いせひでこ
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,282
発行日:1991年
ISBN:9784652042106
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,724
みんなの声 総数 21
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21件見つかりました

  • 本当にそう思います

    “ほんとうに おそろしいのは
    どろぼうでもない、
    ひとごろしでもない、
    ひとのあたまにかくれされた
    <かんがえ>というものだ”

    この一文を読んだ時 本当にそうだと
    何か心に突き刺さるような鋭さを感じました。
    この谷川さんの鋭い文章にいせひでこさんのイラスト。
    さらに怖さが増大します。

    どこかの国で起きている理不尽な戦争などは
    決して対岸の火事だと思ってはいけない。
    そう思わせてくれたすばらしい絵本だと思います。

    投稿日:2009/06/12

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  • 無関心という怖さ・・・

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子17歳

    アムネスティー・インターナショナルには、すてきな安野光雅氏のはがきがあり、他にもCardとか購入し、微力ながら協力していました。
    同封されてくるパンフレットを読むと、本当に自分のしていることは、微力すぎるなぁ・・・と思いながら。

    いせひでこさんの絵ということで、気になって図書室にリクエストして、今日届きました。

    重いです。

    非常に考えます。

    思春期に読んだら、どういう風に感じられたのか・・・

    息子にも薦めてみようかと、思っています。

    投稿日:2009/05/26

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  • 冤罪を作るのは、人間。

    • ちゅら。さん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子12歳

    息子の中学校図書室にありました。
    気になる絵本だったので、公立図書館で借りました。

    仕事は有能、人望も厚く親切な青年、シランさん。
    ある日、突然投獄されてしまいます。
    《みんなと違うことをした》という罪で。

    何十年か前には、きっと日本にもあったこと。
    そして、今も無いとは言いきれません。
    世界に目を向けたならば、独裁者が、組織が・・
    明らかに同じようなことを行っているのでしょう。

    知ろうとしない者、知っているのに無関心でいる者が、
    そんな冤罪を作り出すことに荷担しているのです。

    なぜ、中学校図書館にこの絵本があったのか、よくわかりました。

    息子に読んで聞かせました。

    「かさをささなかっただけなのに?」と、実感が湧かない様子。

    「図書の貸し出しが始まったら、自分で借りて読んでみなさい」と言いました。
    まず、知ろうとすることから初めて欲しいと思います。

    投稿日:2009/05/07

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  • 知らんさん

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    ちょっと怖いお話だと思いました。
    みんなと違うことを考えただけで敵とみなされ、牢屋に入れられるシランさん。
    現実、傘をささなかったからという理由で囚われることはないと思うのですが、それに似たようなことはあるかも・・・と考えてしまいました。
    周りとちょっと違うことをしたりすると、それだけで目を付けられる。
    何かあったときに真っ先に疑われる。
    そういったことは、この今の社会でもあると思います。

    このシランさんの名前。
    「知らん」からきているのでしょうか?
    傘を差すことがこの国では常識だということを「知らん」だった彼。
    捕まる前には、世の中の様々な苦しみ、無実で囚われる人がいることの理不尽さに、まさに「知らん」だった彼。
    「知らん」の怖さを見せ付けられた思いです。

    深く考えさせられる絵本でした。

    投稿日:2009/03/24

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  • 心をひりひりさせながら考える

    • ぴょ〜んさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子7歳、男の子4歳

    絵本を読むときは、愉しさや感動をもとめている私ですが、この本は、ちょっと違う。
    好んでは読まないけれど、時にはこういう絵本も読んでおくと
    私のあっさーい思考に幅と深みを与えてくれる。
    いつか私の子どもたちにも、このような本をよみ、心をひりひりとさせながら、
    いろいろなことを自分で考える体験をしてもらいたい。

    投稿日:2008/10/14

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  • そんな理不尽がまかり通るなんて!

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子14歳、女の子12歳

    とても読みたかった本でした。

    ごくごく普通のサラリーマンのシランさんがある日突然逮捕されてしまいます。
    理由は雨の日に傘をささないから。
    そして裁判を経ることなく、牢屋に入れられてしまいます。

    「アムネスティ・インターナショナル」という、罪なく囚われている普通の人々に、国境を越えて手紙を書くという活動をしている人権団体を紹介する本です。

    怖いのは、考えが違うから犯罪者であり牢屋へ入れても構わないという考えと、その事に対し世の中の人々が無関心でいる事。
    私にできる事…を考えさせられる本です。

    中学生の娘は、一度読んだだけでは理解ができませんでした。
    ですので、アウンサン・スーチーさんの例を挙げ、説明しました。
    それでも、現代日本に生まれ育った彼女には難しかったかもしれません。
    理解できるまでくり返し読んでほしい本です。

    投稿日:2007/10/13

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  • 鋭くて痛い本

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    シンプルな表紙と、谷川俊太郎:作に惹かれて、軽い気持ちで手に取ったのですが、読み始めると、物凄く濃い内容でした。
    かなり重く、しんどくなってしまいそうな展開でもあるのですが、決して嫌な気持ちにはならず、食い入るように本の世界に入り込んでしまいました。
    アムネスティ・インターナショナルを紹介する本なのですが、一番の問題点は、こういう事実に多くの人が無関心であるということです。
    この本は、そのあたりをかなり鋭く突いてきます。
    私自身も恥ずかしながら無関心だった一人なので、読みながら、かなりちくちくと胸が痛みました。
    何か行動を起こすところまでいかなくても、こういう事実があるということを知り、無関心の恐ろしさを感じとって、わが身を振り返ってみることができる絵本です。
    子どもでも十分に感じることができると思います。

    投稿日:2007/06/06

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  • 偏見の目の怖さ

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    些細な違いでも、みんなと違うということが、こんなにも恐ろしいことになるのです。
    この絵本では「雨の日にかさをささない」という理由でした。
    こんな理由で!と信じられない気持ちですが、この世界には本当にこの程度でも差別につながっています。

    決して、それが罪になるとか、作法として行わなければならないような事ではないのです。
    (雨の中をぬれて歩くことが違法でもマナー違反でもないように)
    自分の好みでやっていることなのに、周りから変な目でみられます。
    恐ろしいです。

    この絵本ではじめて「アムネスティー・インターナショナル」の存在を知りました。
    子どもたちにも知ってもらいたいです。

    投稿日:2007/05/14

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  • シランさんは私かもしれない。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子13歳、男の子9歳

    多くの日本の人達が過ごしているような毎日を送るシランさん。
    昼は会社で働き 夜はビールを片手に 遠い異国の戦争のニュースをテレビで見る。
    休みの日には 友達とテニスを楽しみ お腹いっぱいのランチを食べる。
    だけど突然兵隊がやってきて シランさんは囚われの身になりました。
    理由は『雨の日に傘をささなかったから…』
    「???」絶句ですよね。
    でも世界中には こんな納得のいかない理由で囚われている人達が
    たくさん居るんだそうです。
    こんな人達を手紙で励ましたり 
    解放に向かわせる様な活動をしている団体があることを初めて知りました。
    恥ずかしい話ですが
    自由であることが当たり前で 遠いところでの痛ましい出来事は 
    どこか他人事の様な感覚がある私。
    自分がこの活動に参加できるかどうかは抜きにしても
    こんな事実があることを 心に留めておきたいと思いました。
    子供達にも是非知っておいて欲しいな…とも思いました。
    当たり前だと思っている日常が奪われる痛みを
    想像させられる絵本です。

    シランさんは この町で
    「雨が降ったら傘をささなければいけない」
    という事を知らなかっただけなのです。

    投稿日:2006/10/02

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  • 美しい絵本だから伝わる

    雨の日に傘をささずぬれるのも楽しい。「春雨じゃ濡れていこう」って言葉もあるよね。こどもたちは雨の日のお散歩が大好き。そうそうピータースピアの「あめ」っていう傑作絵本もありますよね。そんなこどもたちが6才になったら読んであげたいのがこの本。

    シランさんは普通の会社員。休みの日には友だちとテニスなんかを楽しんでいます。でも、ある日警察犬を伴って大勢の人がシランさんを拘束します。理由は「雨の日に傘をささないから」。そんなバカな!雨の日に傘を差さないのなんて、その人の自由じゃないか! そう思いますヨね。でも現実に世界中に、「戦争はいけない」って言っただけで何年も牢獄に閉じこめられたひとがいます。何にもしていないのに、裁判さえしてもらえず何十年も牢獄に入れられている人がいます。

     アムネスティという団体は「そんなバカな!」という理由で収監されている人々=良心の囚人の存在を知らせるという大切な活動をしています。この本もアムネスティの依頼で谷川俊太郎さんがテキストを書かれました。いせひでこさんは、それこそ何度も何度も書き直しをして余分な書き込みを削り、こんな硬質な画面に仕上げられたそうです。このテーマを谷川さんと描くことが出来たことを大切に思っているというコメントを読んだことがあります。

    硬派の本ですが、美しい。だからこそ伝わる真実があるでしょう。私は最後のページの「閣下の国の美しい音楽を聴いています」という部分を読むたびに涙があふれます。美しい物を作る人の心をこそ信じて、武力を通じずに訴えることの大切さを、こどもたちに伝えたいと思います。

    投稿日:2006/09/02

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