この絵本、長男も次男も、「電車だいすき」時代に
何度も何度も読みました。
この絵本に登場する特急はつかり、今はもう名称が変更されていますが、
東京・上野〜青森間を走っていました。息子に読んでいたところ、
鉄道好きの夫が絵本をみながらこんなこと言い出しました。
「特急はつかりは東北新幹線が開業するために上野発ではなくなっているはず、
東北新幹線と特急はつかりは並行して走っていなかったはずだ」と。
調べてみると、しばらく並行していた時期があったことがわかりました。
(その後盛岡〜青森間の列車へと区間が短縮。)
山本忠敬さんがこの絵本を書かれた当時は、
まだ東北新幹線は開通していなかったのですが、
取材しているときに試験運転があったそうです。
そして、新幹線を書き加えたらのりもの好きの子が、気づいて喜んでくれるかも、
という山本さんの思いがあった、とのこともわかりました。
疑問に思って調べてみて、息子だけでなく家族でこの絵本への愛着が
増したのは、いうまでもありません。
絵本の中の時計も乗車案内板にも、ウソがないんです。
だから、この絵本を読む子どもたちは、絵本を見る、というより
列車に乗っておでかけしているような気持ちになれるんでしょうね…