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わたしはあかねこ」 みんなの声

わたしはあかねこ 作:サトシン
絵:西村 敏雄
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2011年08月
ISBN:9784894237308
評価スコア 4.51
評価ランキング 7,472
みんなの声 総数 96
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96件見つかりました

  • 考えさせる絵本

    絵は好きなんだけど…

    評価を厳しめにしたのは、内容が子ども向けではないと思ったから

    小さな子どもだったら、内容を考えずにカラフルなねこ達を見て喜ぶのかもしれない

    でも、少し知恵がつき始める3歳以上の子どもなら

    家族に受け入れられず新しい世界に出ていく子ども(自分)を重ね合わせて、どんな気持ちになるのだろう?

    って考えたら、胸が痛くなった

    あたらしい世界で、同じような境遇の仲間に出会って幸せになる

    それは大人であれば理解できるかもしれない、現実はその繰り返しであることを知っているから

    でも、子どもにとって一番大事なのは、家族という一番身近な存在なのでは?

    「みんなちがってみんないい」というような短絡的な言葉ではすまされない絵本

    絵本を楽しむ大人も多いので、

    単純に児童書のジャンルに入れなければ、良書と言えるかもしれない

    投稿日:2023/02/18

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  • 親が子を認めてあげること

    • ピーホーさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子5歳、女の子3歳

    なんだか考えさせられるお話でした。
    白ねこ母さんと黒ねこ父さんから生まれた5匹のねこたち。
    1匹だけ、みんなと似ていない赤ねこ。
    それがいけないことのように、家族は赤ねこに接します。
    赤ねこ自身は、気に入っていたのに。。。
    もし、本人がいくら気に入ってたとしても、周りからみんなに似ていないことを悪いことのように言われ続けたら、
    赤ねこ自身もそれが悪いことだと思ってしまうのではないでしょうか。
    個性として伸ばしてあげられるか、自己肯定感を高めてあげるのも、低くするのも親の影響は大きいなと思いました。
    本の中で、赤ねこは家を飛び出し、いろんなねこたちに出会います。
    そして青ねこという大切な相手に出会うことができ、いろんな色の7匹の子どもたちに恵まれます。
    きっと赤ねこは、子どもたち認めてあげて、平等育てることが出来るんじゃないかなと思いました。
    赤ねこが、幸せそうでよかった!

    投稿日:2022/08/08

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  • 自分は自分。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子6歳、女の子1歳

    白ねこかあさんと黒ねことうさんから産まれた5匹のねこたち。その中で、1匹だけ赤いねこがいました。みんなは、赤ねこの体を白や黒に染めようとしますが、赤ねこは自分の体の色を気に入っています。自分を誇らしげに思う赤ねこの姿に、自分らしさを持つ大切さを気付かせてくれます。

    投稿日:2022/07/26

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  • ありのままを受け入れること

    「ありのままの子どもを受け入れること」がテーマになっていると思われる、とても良いお話でした。そして、親としては考えさせられることがいろいろとありました。
    子どもには、難しい内容という印象がありましたが、頑張って読んでみる意味のある絵本だったと思います。

    投稿日:2022/05/17

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  • 揺るがない

    評価の分かれる絵本かとは思いますが、わたしは好きです。
    あかねこの意志の強さがすごい。
    一人だけ色が違うなんてかわいそう、と言われ、なんとかみんなと同じようにしようとする家族。
    私があかねこなら、言葉通り受け取って、みんなと同じになるように努力し、出来なければ嘆いたと思います。
    でも、あかねこはどれだけ周りに言われても決して揺るがない。強いなと思いました。
    最後に家族と和解せずに終わっているのは少しモヤモヤが残りますが、自分を貫いて良きパートナーに出会えたあかねこは幸せだと思います。

    投稿日:2021/01/20

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  • 裏表紙の粋な仕掛け

    ギャグ的な要素が強いサトシン氏の作風からすると、一味違った作品です。
    私が猫好きというのも関係しているのかもしれませんが、表紙に大きく描かれたあかねこちゃんの、ちょっと憂いを帯びた穏やかな表情に、まず魅力を感じてしまいました。

    体毛が親やきょうだいと大きく違う赤色であるということで、心配し、矯正しなければならないと考える家族と、色が「普通ではない」だけで、他には何の不都合も感じられず、むしろ気に入っているあかねことのすれ違いが前半で描かれます。
    この家族のあり方はある意味残酷ですね。
    目に見える毒親ではなく、むしろあかねこを慈しむ気持ちを持つ両親、それはあかねこにも伝わっている。ただ、価値観が違いすぎてわかり会えないだけ。
    反抗的な態度を取ったり、親とぶつかり合ったりする機会を得ぬままに、この家族というコミュニティを去って行かねばならなかったあかねこは寂しそうです。

    新天地であおねこくんという素敵なパートナーに巡り会う後半のシーンは、明るく希望に満ちていて楽しい場面です。
    親には理解されなかったけれども、自分に正直に生きる道を選び、新しい家族と幸せな生活をつかんだあかねこを見ると、良かった!という気持ちになります。

    ラストの解釈が色々と分かれるのもこの作品の特徴かと思います。
    実は、裏表紙で、あかねこは家族と共に実家に戻っているのです!
    しかし、本文中では全くそのことに触れられていません。ただ、あかねこの実家と同じ外観の家にあかねこ一家が向かっている絵が裏表紙にあるだけです。
    私はこれは読者ひとりひとりに、あかねこの行く末をそれぞれの価値観において定めるように配慮されているのだと思いました。

    「大人」になり、自立して親と冷静に話せるようになったので、対等な人間(猫!?)として、親やきょうだいと新たな関係を築くために戻る道を選ぶか。それとも、わかり会えない関係を変えるつもりはなく、親子それぞれの社会で交わることなく自分らしく生きていく道を選ぶか。いずれにしてもそこにあるのは希望ではないでしょうか。
    あえてぼかした表現にすることにより、どちらの希望を選ぶか、その自由が読者に与えられているような気がしたのです。

    以上のように、個性、価値観、親子のあり方…このような切り口からの読み方ができる作品ですので大人の絵本という見方もできますが、私はこの本は子どもたちが読んでも普通に楽しいのではないかと思います。
    なぜなら、優しい絵と言葉づかいで、猫の世界がかわいらしく明るく描かれているからです。
    人間ではなく、猫であることにより、家出をするあかねこに過剰な悲壮感が感じられない所が子どもの読者には優しいかと思います。ラストにはとびきり賑やかで楽しい場面が用意されていますし。

    好みが分かれる作品だと思いますが、私は大好きです。

    投稿日:2020/06/22

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  • 子どもに読み聞かせをする前に

    私たち親は我が子の幸せを願う延長線上で、せめて普通でいてほしいと、無意識に思っているのでしょう。
    この絵本の親猫はまさにそういう親で、赤い毛で生まれたあかねこを、なんとかしようとします。その気持ちが兄弟猫にも伝わって、兄弟たちもあかねこをなんとかしようとします。
    でも、絵本から滲み出てくるのは、それって違うよ、というメッセージ。

    あかねこは、体の全てを使って訴えます。
    みんなと違うからって、それがなんだというのさ、私はちゃんと幸せになったよ!
    それが、裏表紙で強く表現されています。

    子どもに読み聞かせをする前に、まずは大人の私たちが読んだ方が良い絵本だと思います。

    投稿日:2019/04/19

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  • あかねこは私…アダルトチルドレンにとっての癒し

    • caetlaさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子12歳、女の子9歳、女の子7歳

    私は機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンです。
    個性や意見の相違を認められなくて、母となってからは自然と親兄弟と距離を置くようになりました。

    あかねこに自分を重ね、家族に白や黒を押し付けられていた過去を思い出してしながら読みました。

    物語の終盤、あかねこは家を出て、あおねこと出会って、個性豊かな七色の子猫を産みますが、親兄弟との和解の描写がないことに違和感を感じる方もおられるようです。
    ですが、私にとっては、親兄弟と和解しなくてもよい、私は私のままでよい、私の人生は私が決めればよい…そう後押ししてくれる初めての絵本でした。

    ちなみに、作中であかねこが自己主張や反論をしている場面はないのですが、白か黒かだけに染めようとする環境のなかでは、そんなことしようとも思わなかったのかもしれません

    親や兄弟を大切に、助け合って生きる姿を描いた絵本はたくさんあります。
    ですが、どんなコミュニティにおいても「みんなと仲良くする」ことができないのと同様に、親や兄弟と仲良くできない人がいます。
    先行き不透明な現代では、家族の呪縛から逃れられず、悲しい結末を迎えるニュースも後を絶ちません。
    最も身近な家族という枠組みで苦しんでいる子どもが、この絵本に出会って、家族から逃げ出す選択を得てくれたらいいなと思いました。
    アダルトチルドレンにとっての癒しや手引きになることが作者の意図するところではないかもしれませんが、少なくとも私はこの絵本に会えて救われたし、同じような痛みを抱えている人には同様に救いになるはずです。

    今はまだ心づもりができていませんが、いつか子どもたちと一緒に読んで、「このあかねこ、お母さんみたいなの」と、昔話をしてみたいです。
    この作品に出会えてよかったです。

    投稿日:2018/02/21

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  • 分かりやすいメッセージ

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 滋賀県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    みにくいあひるのこのようでした。みんな違ってみんないい。見た目が違うからといっていじわるするのはよくないこと。ということが、幼児にとても分かりやすくストレートに伝わります。
    まわりと違う自分を好きになれると、みんな幸せになれる可能性があるな。って思いました。

    投稿日:2017/03/06

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  • 素敵な絵本だけれど星一つ減らした訳

    とても心に響くものがあるストーリーでした。
    あかねこちゃんの気持ちがストーリーになっていて、わたしはわたし!というスタンスを貫いているところにとても共感できます。そして、かっこよさを感じました。

    皆と一人だけ違っていれば、私もみんなみたいになりたいと考えてしまいそうですが、あかねこちゃんは、そんな赤い毛並みも大好き。
    白にも黒にもなりたくないと強い意志を持っています。
    一人、家を出てあおねこくんに出会ったことで、またカラフルな家族に出会い、最後はハッピーエンドなのですが・・

    私が星を一つ減らしたのには、わけがあります。
    一番、あかねこちゃんを愛しているであろうお父さん猫、お母さん猫も
    この赤色は受け入れられなかったというストーリー展開が少し違和感を覚えたからです。
    出来れば、自分の親くらいは、ちょっと違ったところも個性と認めて
    あなたはそれでいいのよって言ってあげてほしいし、ありきたりかもしれないけれどそんなストーリーを期待してしまいました。

    投稿日:2016/09/26

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