自分が良いと思っていることを、周りに認めてもらえない。ましてその相手が家族であれば、とても悲しいことだと思います。
親ねこや兄弟ねこたちにも悪気があるわけではなく、むしろ あかねこちゃんのことを思っての行動だと分かりましたが、
読んでいて何だかとっても切なくなってしまいました。
家を飛び出したあかねこちゃんですが、きっと最後には家族が迎えに来て一緒に帰るのだろう・・・と思って読み進めました。
しかしそうではなく、自分の存在を認めてくれる運命のねこと出会い、新しい家族を作ってゆく・・・というラストには、とてもリアリティを感じました。
本当は、家族とも分かり合えたらもっと素敵でしたが
「価値観は人それぞれだから、そうはいかないこともあるんだよね。でもあおねこくんに出会えて、自分らしく生きることが出来て良かったよね」
と、これからのあかねこちゃんを応援したい気持ちになりました。
けれど、一番身近な存在である家族に分かってもらえないのは やっぱりちょっと切ないかな。
私も 家族や友達に対して、一般的な視点ではなく「このひとはこういうところが素敵」とたくさん見つけられるようになりたいです。