LD児のこどもたち、またその子の先生・親御さんだけでなくて、すべての子どもや大人たちに読んで欲しい作品です。障害をもっているというだけで、偏見をもったり変な色眼鏡でみたりする人が、いなくなれば社会は優しくなれるのではないかと思います。
教育の場で問題になる、いじめや学習障害など、身近な題材を 作者の自伝的な物語であるからこそ真実味があり、きらりと光るものがある作品だと思います。最初、読んだ時思わず目頭が熱くなりました。温かい家族や、運命的な出会いのおかげでイラストレーターになれた作者。その、すばらしい出会いのおかげでこの作品があるのです。
5年生になるまで、文字が読めず いじめられっこにからかわれてつらい思いをしたトリシャ。先生が問題を見つけてくれて、トリシャに合った学習をすることで、大好きな本が自分で読めるようになる。本て読んでもらうのもいいのですが、自分で読んでいくうちに夢中になるのが私は好きです。 儀式にあった「ハチミツはあまーい。本もあまーい。よめばよむほどあまくなる」本当に、そのとおりだと思います。
こんな素敵な先生との出会いが身近にありますように。