表紙からしてもう、キューンとしてしまいます!
小さなどんぐりがつくる、小さな小さなパン・・・。
「どんぐりむら」シリーズは、
どの巻も、どのページも 細かくイラストが描き込まれていて
見ているだけでもワクワクするのですが、
この巻は特に期待をしながら開きました!
「うんうん」
「あ、こういうこと、ありそう!」
「あれ?どうなるのかな・・・。」
大人ですが、夢中で読んでしまいました。
特に、こっぺくんとくっぺちゃん
ふたつぶが、こっそりパン作りをがんばる場面が
なんともいじらしい!
子どもの頃にこの絵本に出会っていたら、
きっと くっぺちゃんの目線で読んでいたのだと思いますが
もう「お母さん」の年齢なので、
ちょっとハラハラ、ちょっと切ない気持ちになりながら読みました。
このシリーズは、絵本では珍しいつくりだと思います。
可愛らしくて温かい世界の中にも、確かなリアリティがある。
そういうところが、とても好きです。
現実に引き戻されることなく、
むしろ共感して、どんどん「どんぐりむら」へ引き込まれてしまう・・・。
不思議です。
途中でハラハラしてしまうけれども、
読み終えた後には、なんとも懐かしいような、ふんわり温かい気持ちになります。
きっとどこかにありそうな、どんぐり村。
もしも行けることがあれば、
パン屋さんのこの新作を、食べてみたいです。
(はやく行かないと、売り切れちゃうかも?!)