バイキングのビッケはオオカミを知恵で負かし、父と石運び競争で勝ち、ノコギリエイという魚で素晴らしい取引をし、更にはデンマークでの関税も上手くごまかし、、、、体力ではなく知恵を使った小さな子供のバイキングがいるという仮定は面白い。ほんとうにこんなバイキングがいたらなあ。
特に関税をごまかすためにみんなで涙と悲しい顔の演技をしたあたりはおかしくてクスリと笑ってしまいます。
世界中でアニメなどで人気があるようですが、その理由は読めばなんとなく分かります。北欧らしいちょっと不思議なお話です。
「小さなバイキング」を年を経てから新訳したものですが、他のシリーズとほぼ同じ年代に訳しているので、シリーズで買うならこちらのほうが違和感なく読めると思います。もちろん、そんなに大きな違いはないのでほぼ言葉の雰囲気だけの違いになりますが。