小さなこぐまは、小さなボートが大好き。いつも一緒にすごしていました。
でも、こぐまはどんどん大きくなり...
そして、ボートはいつまでもその大きさのまま...
気づいてみれば、大好きだったボートには、もう乗れない大きさになってしまっていたくま。
さぁ、どうするのかな?
大きくなったこぐまは、残念がってばかりはいませんでした。
じゃ、このボートを、このボートに乗れる大きさのこぐまにあげればいいんだと。
自分が大好きなものを手放すということは、なかなか勇気のいるものです。
でも、こぐまは、このボートのことをまず考えた。
ボートにとって一番いいのは、そうすることだと思ったんですね。
こぐまは、ただ体が大きくなっただけでなく、こうやって心も大きくなっているんですね。
大切なものを次にたくしていく成長していくこぐま...読後、やさしい気持ちになれる一冊です。