3年ほど前から恐竜ファンの7歳の息子と読みました。
息子が大好きな恐竜はティラノサウルスですが、
この絵本の主人公はトリケラトプスをはじめとする角竜たち。
物語はトリケラトプス目線で描かれていて、
息子の好きなティラノが悪者に配役されているのが
新鮮に感じました。
「赤い岩」という場所でティラノに襲われそうになっている
角竜の仲間たちを救うために、
トリケラトプス達が立ち上がります。
リーダーのビックホーン、
子供のリトルホーン、助けを求めにきたニオ。
実際にこういう角竜たちの交流はなかったかもですが、
肉食恐竜との戦いは日常だったに違いありません。
喰うか喰われるかの迫力の世界。
みんなで力を合わせて立ち向かう様子が、
生き生きと描かれています。
本編とは別に巻末の解説もとても充実。
こんなにたくさんの種類の角竜がいたなんて、
私ははじめて知りました。
そして、アメリカで発見された400体以上もの角竜の化石。
昔、増水した川を渡りきれずおぼれてしまった角竜たち。
巻末の解説では、
私たちの住むこの地球に、確かに恐竜は存在したということを、
改めて、実感されられました。