コロンビアから10年前に来日した作者が、自分の日本語で話せるようになるまでの気持ちを思い起こして書いた作品だそうです。また、外国語を勉強しようという意欲はあっても、なかなか実際に話そうとしない、完璧主義?恥ずかしがりや?の日本人にあてたメッセージもこめられています。
ということは、作者の言葉を読むまでわかりませんでした。まなんだか、エリック・カールの「だんまりこうろぎ」に似ているなあと読み始めたのです。でも、かえるが泣けるようになるきっかけはちがっていました。みんなちがう鳴き方をしているんだから、自分は自分のなきかたでいいんだと悟ったからです。
5歳の娘には、この作者のメッセージは伝わりません。彼女はかえるさんの鳴く話としか捕えていないでしょう。コラージュの絵と動物達の表情をじっくり楽しんでいました。