76歳のおばあさん・ちよのさんが主人公。町はずれの一軒家に住んでいます。
おばあさんが主人公の児童書ということで浮かんだのは『ゆうすげ村の小さな旅館』や『ハナさんのおきゃくさま』です。どれも不思議な話ということで同じ系列と考えていいかもしれません。
絵が西巻茅子さんということで読んでみたのですが、思いの外私の好きな感じの児童書であることが判明。
作者の久米直子さんで検索してみましたが、でてきたのがこの一作でした。
この本の中には4話収録されていてどれもとてもいい感じでした。
「ちよのさんとサムン」のサムンがつぶやいた「春となかよし」という表現や、「ちよのさんとロロタ」ではちよのさんが小さな女の子になってロロタとなわとびをする場面など、読んでいてほんわかとして気持ちになります。
お出かけする時にちよのさんがさりげなくおしゃれに気を配っているというのもいいし、四話の中で四季がそれとなく感じられるのもいいなって思いました。
たまたま西巻茅子さんの本を検索していただけで、こういう素敵な児童書に出会えるのって収穫だなあって思います。