表紙で泣いている男の子から伝わってくる、
ほとばしるようなエネルギーに呼ばれて、
卒園ほやほやの息子と一緒に読みました。
「ようちえんいくのいややー」と豪快に泣いている子ども。
「なんでいやなのかな・・・」
ページをめくると、園児さんならではのなるほど!な理由が次々と。
私の気にいったのは「まなちゃん」。
「いちごがすきやのに ももぐみだからいややー」
こだわりの強い2、3歳の頃が思い出されて、吹き出してしまいました。
あぁ、あの頃こんな風に笑い飛ばせる余裕があったら良かったな。
お兄ちゃんがいたおかげか、泣かずに幼稚園に通った息子ですが
がっつり入り込んで見ていました。
もしかしたら泣かずにいる子だって
いろんな思いを抱えて幼稚園に通っているのでしょうね。
この絵本に登場する子ども達は、集団の場で感じる不安、戸惑い、違和感を
見事に言葉にしてくれていて、なんだか心強い気さえしてきます。
そして「いややー」の一番の理由は・・・。
お母さんにはたまらないオチです。
最後のページがまた印象的。
そうそう、朝泣いていた子は、ずっと泣き続ける訳じゃなくて
しばらくすると、意外と楽しく過ごしているものですよね。
園児さんはもちろん、お母さんにおすすめです!