ノーマン・ブリッドウェルの、「犬のクリフォード」シリーズを、アメリカの友人がプレゼントしてくれました。
TVシリーズで人気なほどの作者と知って、ちょうどハロウィンシーズン、魔女特集で借りてみたら。。。
なんとも長野ヒデコさんの作り出した魔女の味のあること!!!
お隣に魔女が引っ越してきたという設定、メアリー・ノートンのMagic Bedknob(『魔法のベッド南の島へ』など)シリーズを思い出して、隣に魔女とはいかにも西洋と思いきや、絵を見る限り、どこまでも日本的に親しみを込めて見られる魔女を、見事に創り出されていると思いました。
全ページ、とにかく絵が楽しい!!
『せとうちたいこさん』シリーズですごいなぁ、と以前から思ってはいましたが、ストーリーを何倍にも楽しませてくれる挿絵のパワーを最大限に生かしているところ、さすがだなぁと思いました。
魔女といってもとにかく愉快な話につきますね。
同じハロウィンということで、絵本ナビでも特集されていた魔女シリーズをいくつかみましたが、全部ちょっと恐ろしげなニュアンスが漂う中、お茶目な魔女さん、楽しく異色でした。
「たまによるおそく、ともだちがおおぜいあつまって、ふしぎなりょうりをつくることも」というスープを飲んでいるページは、『魔女ひとり』で不気味なスープをみたあとだったのだだけに、「あ、やっぱりヘンなスープ!」と魔女の片鱗を感じましたが、翻訳によって面白味が倍増している稀有な作品だと思います。