『精霊の守り人』シリーズ、3作目。
呪術師であるタンダとトロガイを中心に、<花>を中心にまわる異世界と人間の世界を描いた物語。
<花>は、人間の世界とは違う時間で咲き、実を結び、生まれ変わります。その成長に必要なのは、人間の「夢」。
「夢」は眠っている時にみる夢でもあり、いつか叶えたいと願う夢でもあります。
現実が辛すぎて「夢」に逃げ込み、<花>に捉えられた人びとを助けるため、人鬼になってしまったタンダ。タンダを救うために、バルサ達は奔走します。
タンダは、人の世界に戻ってくることができるのでしょうか?
トロガイの秘められた過去とは?
1作目、2作目と異なり、少し難しい語りだと思いました・・・哲学的、というか。
時々読み返したりしながら、ゆっくりと物語の中を進み、最終章を迎えた時に、ほーっと、ため息がでました。
この本も、きっと、何度も読み返すと思います。
「守り人シリーズ」の世界が、深く、広く、なりました。