怪談えほん3。
中学校の読み聞かせで取り上げた方がいて、気になっていました。
もう、表紙の題字から、不気味な旋律が聞こえてくるようです。
僕の淡々とした簡潔な語りでストーリーが進みます。
おばあさんの古民家で暮らすことになった僕は、
高い梁の上の暗がりに関心がいきます。
そして、あるものを目撃してしまうのです。
でも、おばあさんは取り合ってくれません。
聞こえてくる、おばあさんとの会話は柔らかいのですが、
おばあさんの描写は表情がわからないアングルばかり。
もしかしたら、僕とも目を合わせていないのかもしれません。
そう、家に何匹もいる猫の相手ばかりしているじゃありませんか。
古民家とはいえ、冷蔵庫や食器洗い機もあるシステムキッチン、
洗濯機だってドラム式ですよ。
それなのに、やたら古風な建具や調度品もあって。
猫の存在感も見逃せません。
ラストは、一呼吸おいてから、覚悟して見てください。