きつねのきっこのおはなしです。
作者のほかの作品で登場するキャラクターがそっと描かれているのも、
見所です。
おおばあちゃんの「こんな雪の日にはきっとゆきぼうずがでるぞえ。」
という忠告も聞かず、
きっこはちいとにいとそり遊びに出かけます。
案の定、さりげなく親しくなった、「おおさむ」と「こさむ」の正体は驚きですね。
気丈なきっこの勇気と頑張りが、窮地を切り抜けさせます。
おおばあちゃんは、忠告をしつつも、強制せず、
きっこたちの失敗も温かくフォローします。
このあたりは子育てのヒントになるかもしれませんね。
「おおさむ」と「こさむ」のキャラも、こわいけど、なかなか味がある存在感です。
もしかすると、自然の驚異というものを体現してあるのかもしれませんね。
雪の降る寒い日にお薦めです。