メキシコの民話。
ファンという大食いの若者が、やけを起こした母親から家を追い出され、
「悪魔を捕まえてこい」という言葉を真に受けて、悪魔を探しに行くストーリー。
人々に尋ねながら、大鷲やコヨーテに助けられながら(脅しながら?)、
ついには悪魔を連れ帰るのです!
全く呆れた展開ですが、またもや母親に抗議されると、
またまた悪魔を蹴散らして、めでたし!?
何とも大らかと言うか、スケールの大きな展開です。
もちろん、悪魔を探すところは、なかなかハラハラドキドキです。
途中、洞穴の火を消す時の呪文が、
「バッハエルフエゴ チュパチュパ」と、妙に面白いです。
「Baja el fuego」って、たぶんスペイン語で「火を消せ」という意味だと思いますが、
言葉の響きがなんとも愉快です。
描かれた悪魔、物語同様、ちょっと間抜けな容姿で笑えますね。
放蕩息子と言い、それでいいのか!と突っ込みどころ満載だと思います。