「これでいいの?」と聞けば「これじゃないの。こっちがいいの。」と自分で選んだくせに、後になったら、やっぱりこれじゃなくてさっきのがよかったと。
子供はだいたいこんなもんで、いつもそれに振り回されるのが親なんだけど、この本の中では、お兄ちゃんがその振り回され役です。
アイスクリームが食べたいという妹に、ただただ親切心でそれをかなえてやろうとするお兄ちゃん。
でも、アイスクリームって言ってもいろいろあるわけで...
がんばるおにいちゃんと、お兄ちゃんを振り回しているなんてぜんぜん思っていない妹のわがままが絶妙です。
で、これって最後はどうなるの?って思ったら、なるほどなるほどの最後でした。
ぼくの奮闘はいったい...そんな表情のお兄ちゃんに、思わず笑ってしまう絵本でした。